大町市北部の中綱湖畔にあるオオヤマザクラの開花期間中の来訪を控えるよう、市や市観光協会が十三日、ホームページで呼び掛けを始めた。湖面に映る桜の写真を撮ろうと対岸に多くの人が密集することから新型コロナウイルス感染拡大の危険があると判断した。 市によると、桜は湖の西側に数十本並び、四月下旬から終わりごろに開花。濃いピンク色が湖面に反映し、幻想的な美しさを見せる。会員制交流サイト(SNS)の普及でここ数年、特に人気が高まっている。 日によっては場所取りで夜中から混み合うといい、今年も問い合わせが多く撮影者の集中が予想されるとして、市は現地に来ないよう呼び掛けることにした。居住地に近いため住民の感染も防ぎたい考え。ホームページのほか、来週には現地に看板を設置する。