JR東海は18日夜、リニア中央新幹線の環境影響評価(アセスメント)方法書の説明会を下伊那郡大鹿村で開いた。県内3カ所目で飯田下伊那では初めて。村民ら約110人が参加。質問が相次いだため予定時間を約45分延長した。ただ、他の会場と同様、質問に対して具体的な回答は少なく、不満の声が聞かれた。 同社の内田吉彦環境保全統括部長や奥田純三環境保全事務所(飯田市)所長らが出席した。参加者側は13人が質問。同村大河原の民宿経営浮島仁子さんが村内でのトンネル工事の具体的な時期や計画などを尋ねたのに対し、内田部長は「計画は具体的に決まっていないが、2014年に着工して13年間かかる予定」と回答。残土を運ぶダンプカーの運行では「既存の道路を活用したい」と話した。 村内の小渋川を横断する部分の構造物の高さや、トンネルを掘削した土砂の搬出口などの質問に対しては、いずれも「具体的に決まっていない」(内田部長)と