木曽地域文化遺産活性化協議会(会長・向井裕明木曽郡南木曽町長)が、木曽郡6町村と塩尻市をエリアとする「日本遺産木曽路」に岐阜県中津川市の馬籠(まごめ)宿周辺を加える方針を固めたことが14日、分かった。月内に正式決定した上で、日本遺産を構成する文化財に、馬籠にある文豪島崎藤村の生家跡を追加する申請を来年1月、文化庁に出す。 馬籠宿を含む旧木曽郡山口村が2005年、中津川市に越県合併。旧中山道の「木曽11宿」のうち、馬籠宿を除く長野県側のみで申請し、16年に県内初の日本遺産に認定された。文化庁は来年5月に追加申請の審査結果を公表。同庁の担当者は「これまで追加申請を認めなかったことはない」としており、木曽路全体が日本遺産となる見通しだ。 南木曽町教育委員会によると、16年には、県境をまたぐ調整は時間がかかるなどの理由で、馬籠宿がある中津川市との合同申請は見送った。その後、長野、岐阜両県の観光、文