国の交通政策審議会中央新幹線小委員会は28日、国土交通省で開き、リニア中央新幹線の整備効果を高めるためのリニア駅や駅周辺整備の在り方を議論した。駅近くに高速道路のスマートインターチェンジ(IC)を設置することなど、国内外の事例を検討。在来鉄道以外の交通網との接続も重視した。 会合では、事務局が高速道路と一般道を結ぶ連絡道(ランプウエー)を駅近くまで整備する「ロングランプ」計画や、新幹線と高速バスをセットにした料金や運行形態などの新アイデアを挙げた=イラスト。同じホームにリニアと在来線が乗り入れてすぐ乗り換えられる仕組みや、カーブ改良などによる在来線の高速化案も示した。 ただ、JR東海は飯田線の高速化に否定的。長野県側は地元のリニア関連整備に国の財政支援を求めているが、この日は事業主体や費用分担の在り方は示されなかった。委員からは、事業者が異なる交通機関同士の連携が重要との指摘もあった。