エジプト南部のルクソールで、およそ3500年前の裁判官のものと見られる墓が発掘され、中から8体のミイラとともに、王以外の墓としては珍しい大量の副葬品が見つかり、考古学者たちの関心を集めています。 それによりますと墓の中からは10基のひつぎが見つかり、少なくとも8体のミイラが確認されたほか、ミイラのうち1体は、赤や青などで色鮮やかな文様が描かれた木製のひつぎのふたやマスクとともに見つかりました。 このミイラは、副葬品のつぼに書かれていた名前などから、およそ3500年前のエジプト新王国時代の裁判官で、墓のあるじだと見られるということです。 墓の中からはこのほか、死後の世界で埋葬者に仕えると言われる「ウシャブティ」と呼ばれる小さな彫像が1000体余りも見つかりました。王以外の墓でこうした大量の副葬品が見つかるケースは珍しいということで、今後の発掘調査で、当時の埋葬の方法などが解明されるかどうか、