江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の弟子の画材を分析したところ、絵の具を固めるために使ったとみられる「アラビアゴム」だとわかったと大学などの研究グループが発表しました。当時の国内の画材からアラビアゴムが見つかったのは初めてだということで、研究グループは北斎自身も使っていた可能性があるとしています。 それによりますと、北斎の弟子の平松葛斎が使ったとされ、その子孫が小布施町で保管してきた絵具箱に残されていた画材のうち小型の樹脂の塊を分析したところ、アラビアゴムだとわかったということです。 研究グループによりますとアラビアゴムは当時、絵の具を固めるために一般的に使われた「にかわ」の代わりの画材と見られるということです。アラビアゴムはより鮮やかな色合いを出すことができ、当時の国内の画材から見つかったのは初めてだということです。 さらに、北斎の著書には、アラビアゴムを連想させることばが記されているということ