木曽郡南木曽町吾妻地区の伝統的な防寒具「ねこ」が、「なぎそねこ」の名称でデザインとともに商標登録された。新聞やテレビで取り上げられたこともあり、売れ行きは好調で、生産が追いつかないほど。町内の50〜80代の女性9人でつくる「南木曽町ねこ製作組合」は、一層のPRに向けた次の一手も模索している。 ねこは、袖がないはんてんのような防寒具。中に綿が入っており、着ると背中がぽかぽか温かい。名前の由来は「ねんねこはんてん」「猫のように温かい」など諸説ある。 町役場では職員が暖房の温度を低めにして「マイねこ」の着用に努めるなど、近年は、エコ(省エネ)にもつながると価値が見直されている。今月に入ってマイねこを着る機会が増えたという組合事務局の町商工観光係職員樫木(かしき)悦子さん(38)は「袖がないので肩も凝らない」とアピールする。 組合事務局によると、商標登録は1度却下されたが、町が今年1月に特許