2500年ほど前のくさび形文字が刻まれた古代ペルシャの文化財が、保管されていたアメリカの大学からイランに返還され、一般公開が始まりました。アメリカとイランをめぐっては、対立が深まっているだけに市民の間からは「関係改善につながってほしい」といった声が聞かれました。 当時、発掘に携わったアメリカのシカゴ大学が学術研究のためにアメリカに持ち帰って保管していましたが、イラン政府からの要望を受けてこのたび返還され、2日、首都テヘランにある国立博物館で一部が一般に公開されました。 粘土板は今から2500年ほど前のアケメネス朝ペルシャの時代のもので、くさび形文字が刻まれています。シカゴ大学にはまだ数千の粘土板があるとしていて、イラン政府は引き続き返還を求めていくと同時に、シカゴ大学と協力して、くさび形文字の解読を進め、歴史をより明らかにしたいとしています。 イランはアメリカと国交がないうえ、最近は、サウ