ヤマハは9月3日、同社が開発中のディープラーニング(深層学習)技術を活用した歌声合成技術「VOCALOID:AI」を使い、故・美空ひばりさんの歌声を再現するNHKの番組に協力したと発表した。29日放送の番組内で、美空さんの新曲を披露する。 生前の歌唱データから美空さんの歌声や歌い方、話し方の癖をAIに学習させ、本人が歌ったことのない曲でも本人らしい歌い方で歌わせられるという。学習で使う過去の歌唱データには伴奏が含まれているが、ヤマハがディープラーニング技術を活用して開発した「伴奏音除去技術」で、伴奏と歌声を分離させて学習に使った。 番組ではNHKが4Kで作った美空さんの等身大立体映像をステージ上に投影し、作詞家の秋元康さんがプロデュースした新曲「あれから」を披露する。 関連記事 小林幸子さんの歌唱力が移植された「VOCALOID Sachiko」の秘密とは? 歌手・小林幸子さんの声をサンプ
イーサネットはデータを有線で高速伝送する手段として古くから使われており、今ではほとんどのパソコンで利用できる。インターネットの黎明期から現在まで、一番使われてきたLAN技術だ。 速くなっても変わらない部分 イーサネットは米ゼロックスのパロアルト研究所(PARC▼)に所属していたロバート・メトカーフ氏によって発明された。初期の3Mビット/秒▼の時代から、インターネットの拡大とともに現在は最大400Gビット/秒の規格が登場している。 筆者が初めてイーサネットに触れたのは10BASE-Tが登場した1990年ごろで、パソコンをインターネットに接続するのに利用していた。10Mビット/秒程度の帯域でも十分楽しめていた。今ではパソコンのNICが1Gビット/秒に対応しているのは当たり前になった。当時からたった30数年で一気にギガの帯域を超えるとは、当時は全く想像できなかった。 大量のデータを扱ったり膨大な
2019年7月、NPO日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)は記者に向けたセミナー「今知りたい! システムを守る認証の実態」を開催した。このセミナーは、最近のスマートフォン向け決済サービスの不正利用事件を受け、近年のインターネットサービスにおける認証技術と運用上の実態に関して、より正確な現状を認識するために企画されたもの。「認証」と「セキュリティ」をキーワードに3人の登壇者が、現在、サービスを提供する企業、そして利用者ができることを語る会となった。 この中では幾つもの有益な情報や提言が含まれていた。その一部を紹介しよう。 認証とは何か/認証技術の現状 ココン 技術領域投資室パートナーの林達也氏は、認証の基礎的な部分に関して解説を行った。林氏はOAuthやOpenID connectの標準化に携わるなど、“認証”を追いかけ続けたエンジニアの一人だ。 「認証の分野は以前に比べるとスケール
政府が、機密性の高い情報をサイバー攻撃から守る、解読困難な「量子暗号」と呼ばれる次世代技術の研究開発を加速し、2025年に実用化を目指すことが23日分かった。外交公電や企業の先端技術といった重要な情報の安全性が、格段に高まることが期待できる。 政府は25年に全国で量子暗号を使える環境を整える考えで、既に設置されている光ファイバー網の活用を検討する。総務省が8月末に示す20年度予算の概算要求に、研究開発費15億円を盛り込む。将来的には、各国首脳とのビデオ会話や外交上の機密情報などに量子暗号を利用できるよう、人工衛星で通信網を整備する考えだ。 0 : 0narrow-browser-and-phonemedium-browser-and-portrait-tabletlandscape-tabletmedium-wide-browserwide-browser-and-largermedium
垂直記録は、当時東北大学の教授だった岩崎俊一氏(現・東北工業大学 理事長)による原理の提唱後、パラダイムシフトの可能性を秘めた新技術として注目を集め、多くの企業が研究開発にまい進することになった。しかし、逆風が吹き始める。米IBM社による別の技術提案が、垂直記録にとっての大きな壁として立ちはだかったのだ。そんな中、垂直記録の実用化に執念を燃やす男がいた…。 今からさかのぼること14年余り。東芝が垂直記録方式を用いた1.8インチHDDの出荷を始める、はるか前の1992年――。数十台ものHDDの試作機が産声を上げた。東芝と同じく垂直記録方式を用いた1.8インチ型である。 そのHDDは金属の筐体で包まれており、本を開くように筐体を開けると、特徴ある細長いアームが目に飛び込んでくる。開発者たちは「カードディスク」と呼んでいた。さぞかし華々しいお披露目の場が用意されたかと思いきや、その存在自体これま
Googleの「Chrome」チームは米国時間8月22日、広告ターゲティングとプライバシーの両面で最高のものを提供するための取り組み「Privacy Sandbox」を提案した。パブリッシャーはユーザーの関心事に合わせてターゲティングできるが、ユーザーのプライバシーは侵害しない広告を目指す。 ブラウザーにはすでに、マルウェアを閉じこめ、被害の可能性を低減するように設計されたセキュリティサンドボックスが搭載されている。Googleが公開した提案の詳細によると、Privacy Sandboxは、トラッキング技術を同様に制限するという。 セキュリティ問題に力を注ぐChromeエンジニアリング担当ディレクターのJustin Schuh氏は、Privacy Sandboxについてブログで次のように述べている。「パーソナライゼーションのためのセキュアな環境であると同時に、ユーザーのプライバシーも保護し
書籍案内 » 新刊ピックアップ » 「添付ファイルをzipに圧縮してパスワードをかけて,パスワードは別メールで送信」そんな“常識”,本当に今も必要ですか? 「メールに圧縮されたファイルが添付されてきた。中を開こうと思ったけど,スマホじゃうまく開けない。会社に戻ってパソコンでファイルを開けようとしたら,パスワードが必要とのこと。別メールでパスワードが送られてきたので,めんどくさいけど入力して開けてみたら,とくに秘密にしなくてもいいような,どうでもいいデータだった……」 そんな経験,あなたにもないでしょうか。「セキュリティのため」として“常識”になっているやり方ですが,セキュリティの専門家からは「パスワードは容易に解読できる」「通信やサーバをハッキングされたらアウト」「誤送信対策にはならない」などの指摘も寄せられていること,ご存知でしょうか? これだけではなく,「いったいなんのため
産業用ネットワークに新たな波、「TSN」が最前線へ:産業オープンネット展2019(1/2 ページ) 「産業オープンネット展2019 東京」では、次世代の産業用ネットワーク規格として注目を集めている「TSN」関連の展示が幾つかあった。本稿ではTSN関連の展示の中から、図研エルミック、B&R、マクニカの展示内容を紹介する。 「産業オープンネット展2019 東京」(2019年7月30日、大田区産業プラザPiO)では、次世代の産業用ネットワーク規格として注目を集めている「TSN」関連の展示が幾つかあった。【訂正あり】 TSNは、Time Sensitive Networkingの略で、イーサネットをベースにしながら時間の同期性を保証しリアルタイム性を確保できるようにしたネットワーク規格だ。次世代規格としてさまざまな特徴を備えるだけでなく、さまざまな規格が乱立する産業用ネットワークを1つにまとめられ
Minecraftは幅広いプラットフォームをサポートするが、プラットフォームによってはこのアップデートで満足できるパフォーマンスを実現できないことが判明したと、停止の理由を説明した。 Minecraftは、Xboxの各コンソール、Windows 10、iOS、Android、Kindle Fire、PlayStastion Vita/3/4、Nintendo 3DS/Switch、Gear VR、Apple TV、Fire TVなどをサポートする。 Mojangは、Super Duperの開発は停止するが、別の方法を検討しているという。 関連記事 「マインクラフト」に任天堂「Switch」を含むクロスプラットフォームプレイや4Kサポート Microsoftの「マインクラフト」の今夏のアップデートで、「Windows 10」「iOS」「Android」「Xbox One」「Nintendo
無駄に元気な、ニコ技深センコミュニティの発起人。スイッチサイエンス/ニコニコ学会β/ニコニコ技術部などで活動をしています。日本のDIYカルチャーを海外に伝える『ニコ技輸出プロジェクト』を行っています。日本と世界のMakerムーブメントをつなげることに関心があります。MakerFaire 深圳(中国)、MakerFaire シンガポールの運営メンバー。 著書「メイカーズのエコシステム」など Twitter:@tks 変化し続ける街 知られざる深セン わずか30年足らずで、人口が30万人から1400万人に増加するなど、人類の歴史上比類のないスピードで発展した深セン。世界の工場として知られたこの場所は、今も中国全土から若者が集まり、65歳以上の高齢者は2%しかいない。爆発的な発展が続く都市・深センの真の姿を、ニコ技深セン観察会の発起人で、深センで行われているDIYの祭典「メイカーフェア深セン」
インド南部アンドラプラデシュ州スリハリコタで、月面着陸・探査機「チャンドラヤーン2号」を載せたロケット「GSLV Mk-III」の打ち上げカウントダウンの時計(中央奥)が止まり、頭に手をやるジャーナリスト(右、2019年7月15日撮影)。(c)ARUN SANKAR / AFP 【7月15日 AFP】(更新、写真追加)インドは15日、月面着陸・探査機「チャンドラヤーン2号(Chandrayaan-2)」の打ち上げを予定時刻の約56分前に「技術的障害」を理由に中止した。 南部アンドラプラデシュ(Andhra Pradesh)州のサティシュ・ダワン宇宙センター(Satish Dhawan Space Centre)でのカウントダウンは、打ち上げ予定時刻15日午前2時51分(日本時間同6時21分)の56分24秒前に止められた。 インド宇宙研究機関(ISRO)はツイッター(Twitter)で、「打
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