リリース当時の私は、問題に気づけなかった 峰岸真澄さんがリクルートホールディングスの社長に就いて、「テクノロジー企業への変身」を掲げて改革に乗り出しました。そのなかで、リクナビにはなかなかイノベーションが生まれてこなかった。DMPフォローがその突破口になるという期待や焦りのような感情が拙速さを生んだということはありませんか? 小林:社内で焦りという感情はありませんでした。売り上げ偏重ということも正直、ありませんでした。 ただ、多くの関係者が「リリースまで短期間で進んだ」と証言しています。 小林:いや、今のリクナビの価値でこれからも勝負できるとは思っていなかった、というのはその通りです。DMPフォローも含めて、次のサービスの価値を生むものを積極的に仕掛けていくんだという気持ちは強く持っていました。DMPフォローがそうした位置付けだったことは確かです。そういう意味で、今のビジネスが安泰だとは全