ことわざなどもライフハックになりそうなものがある。「早起きは三文の得」(早起きをすると100円くらいの得をするものだ)、「情けは人のためらず」(温情をかけてあげるのは他人のだめだけではなく自分にも回ってくるものだ)、「鯛も独りは旨からず」(ごちそうはみんなで食べてこそ美味しいものだ)など。 こういう昔の人の知恵は現代でもライフハックのように活かしてみたいものだが、なかでも、ビジネスシーンに限らず大人の社会人になったら、「陰徳陽報(いんとくようほう)」が重要だろう。 「陰徳」とは人の目につかないところで善行をすること。結果、「陽報」、つまり目に付つところで報いがあるということだ。迷信といえば迷信だが、昔の人が自分の成長のための大切にしてきた指針であり、多くの人の人生経験という実験で真理とされてきた。隠徳を積んだ人はそれとなく人間的な厚みが感じられる。 「陰徳陽報」というと古くさくて難しそうだ