相模原市の障害者施設殺傷事件を受け、現場となった津久井やまゆり園を運営する「かながわ共同会」が6日、入所者の家族を対象に開いた説明会。入所者に別施設へ移動してもらう可能性などが示され、参加した家族は「住み慣れた施設に入所者を戻したい」「事件のあった場所は怖い」などと複雑な心境を吐露した。 【事件当日の写真特集】 説明会は入所者が不自由な暮らしを強いられている体育館で、約2時間にわたって開かれた。長男(24)がショートステイで施設を利用する相模原市の女性(52)は説明会の前に施設内で献花し、犠牲者のことを思って「涙があふれてきた」という。長男は事件発生時、自宅におり、難を逃れた。女性は「思わず、息子を抱きしめた」と振り返る。 長男が施設や職員のことを好きだったため、女性は将来的に入所させることも考えていた。しかし、事件が起きて心が揺れているという。「どうしても怖いという気持ちがある。すべ