ブリヂストンは2日、自動車レースの世界最高峰であるF1へのタイヤの供給を10年で終えると発表した。ホンダに続く有力日本企業のF1撤退となる。 ブリヂストンは97年、F1にフル参戦。08年からF1主催者側と単独供給契約を結んでいた。撤退の理由について「グローバルな知名度の向上と自動車メーカーの信頼獲得という当初の目的をほぼ達成したためで、コスト削減が理由ではない」(広報部)と説明している。 同社はタイヤの需要減を受け、09年12月期連結決算では、本業のもうけを示す営業利益が610億円と前期比54%減となる見込みだ。 今後、後継のタイヤメーカーの公募が行われるが、同社が最大時で年間1億ドル(約90億円)を負担するなどF1参戦には巨額の費用がかかるため、選定は難航する可能性もある。