メキシコの首都メキシコ市で覆面レスラーに扮し、歩行者を守る活動をする「ペアトニート」(2015年4月21日撮影)。(c)AFP/Yuri CORTEZ 【8月1日 AFP】渋滞の激しいメキシコ市(Mexico City)の路上で、プロレスマスクを着けた男が闘っている。このヒーロー「ペアトニート(Peatonito)」(小さな歩行者の意)は、歩道をふさいでいる車を押し出し、スプレーで横断歩道を描き、歩道に駐車している車の上に駆け上がる。 マスクと、おばあちゃんが縫ってくれたというマントは、横断歩道をイメージした白と黒のストライプ。「俺たちが住んでいるのは、車独裁社会だ。最近まで歩行者の権利のために闘おうっていう者はいなかった」。同じ道では5人のピエロが同様の任務を遂行している。 ペアトニートとピエロたちは「閉所恐怖症」という名前の市民グループの仲間たちだ。他の活動家たちとともに、人口2100