ISによって殺害された息子たちの話をするニアズ・ビビさん。アフガニスタン東部ナンガルハル州で(2019年4月22日撮影)。(c)AFP / Noorullah Shirzada 【8月13日 AFP】アフガニスタンでジャーナリストをしている私は、悲惨で胸が締め付けられるような光景を何度も目にしてきたが、中でも最も深い悲しみに打ちひしがれたのは、ニアズ・ビビ(Niaz Bibi)さん(70)の自宅を訪ねた時のことだろう。 ビビさんは、40人ほどの子どもたちを一人で養っている。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」によって殺害された息子3人と孫3人の子どもたちだ。ビビさんはできる限りのことをしているが、とても貧しいため一家が暮らす環境は刑務所とあまり変わらない。 「お父さんを見た?」。私が家を訪ねると、子どもたちの何人かがそう聞いてきた。父親が死んだことを知らないのだ。どこかへ行っているだけ