南シナ海で中国の海洋進出が活発化する中、フィリピンでは、同盟国アメリカによる空軍基地の滑走路の修復事業が始まり、アメリカ軍に基地の使用を認める両国の軍事協定の履行が本格化することになります。 フィリピンは、同盟国のアメリカがインフラ整備を負担することなどを条件に、国内の5か所の基地をアメリカ軍が使用できるとする軍事協定を2014年に結びましたが、その後、前のドゥテルテ政権下で両国関係がギクシャクするなどしたため、履行が進んでいませんでした。 こうした中、フィリピン北部にあるバサ空軍基地では、20日、経年劣化した全長2800メートルの滑走路をアメリカの資金で修復する事業が始まりました。 記念の式典で演説したガルベス国防相は「8年ほど遅れたものの、協定の履行が本格化した。アメリカがさらに多くの事業を検討することを期待する」と述べました。 去年発足したマルコス政権は、南シナ海で中国の海洋進出が活