アフリカ南部のモザンビークでは天然ガスの開発が進むにつれ、海外企業がこれまでになく投資を進めているその一方で、この国では従来ほとんどみられなかったイスラーム過激派の活動も、急速に活発化している一見無関係のこれらは深く結びついており、資源開発による利益が現地に恩恵をほとんどもたらさないことがテロの蔓延につながっている 日本ではすでに忘れられかけているようだが、イスラーム過激派はこれまで活動があまりみられなかった地域にまで進出しつつある。 「私たちは何もできなかった」 3月16日、国際人権団体セーブ・ザ・チルドレンはイスラーム過激派の活動が活発化するアフリカ南部モザンビークの最新情勢を報告し、11歳の男の子が首を刎ねられたケースすらあると発表した。 セーブ・ザ・チルドレンの聞き取り調査に応じた28歳の母親によると、一家が住んでいたモザンビーク北部のカボ・デルガード州にある村がイスラーム過激派に