北朝鮮とマレーシア、相互に相手国の出国禁止措置 【北京・西岡省二、クアラルンプール林哲平、金子淳】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をきっかけにマレーシアと北朝鮮の関係が悪化し、両国は7日、それぞれの国に滞在する相手国民の出国を拒否する措置を発表した。マレーシア警察が北朝鮮外交官らを捜査対象としていることに北朝鮮が反発、捜査を阻止するため自国内のマレーシア人を「人質」に取った形だ。マレーシア側も即座に対抗手段に打って出たことで、両国関係に決定的な亀裂が入った。 マレーシアから国外追放を通告された姜哲(カン・チョル)・駐マレーシア北朝鮮大使が6日にマレーシアを出国したのを受ける形で、北朝鮮外務省儀礼局は7日、平壌のマレーシア大使館に対し、自国に滞在するマレーシア人の出国を一時的に許可しないと通報した。儀礼局は「マレーシアに滞在する北朝鮮の外交官と住民の安全が完全に保証されるまで」と