【北京・浦松丈二】中国湖北省のサクラの名所、武漢大で24日、和服のような服装の男性が花見をするために校内に入ろうとしたところ、警備員から暴行を受けて阻止された。この対応には「偽りの愛国主義だ」などと批判が殺到し、大学側は男性の入校手続きに不備があったなどと釈明に追われている。 報道によると、友人と訪れた男性に対し、警備員が「和服」を理由に敷地に入るのを認めなかった。男性は和服ではなく唐時代の「唐装(とうそう)」と訴えたが、2人とも押し倒されたり、首を絞められたりするなどの暴行を受けた。 この場面の映像がネット上に流れると「和服がダメなら、日本の花であるサクラは全て切り倒して、(中国の花)ボタンを植えなければならなくなる。心の狭い民族主義だ」などの批判があふれた。