中国は欧州との関係を強化している。写真は今年1000本目に達した中国と欧州を結ぶ中欧列車。ベラルーシも経由する(2017年5月13日撮影)。(c)中新社/王建明〔AFPBB News〕 「欧州最後の独裁国家」 近年、旧ソ連のベラルーシに中国が急接近し始めている。特にこの数年は、経済面だけでなく軍事面でも中国が存在感を発揮し始めたことが大きな特徴である。 本題に入る前に、日本で馴染みの薄いベラルーシという国について簡単に確認しておこう。 旧ソ連の欧州部に位置するベラルーシは、ロシア、ウクライナ、ラトビア、リトアニア、ポーランドと国境を接する内陸国である。国土面積は20万7600平方キロメートルと日本の約半分ほどだが、人口は約950万人にすぎない。 政治的に見ると1994年から現在までアレクサンドル・ルカシェンコ大統領による長期政権が続いており、「欧州最後の独裁国家」として知られる。 対外的に