政情が混乱し、人口の1割を超す400万人が国外に避難したとされる南米ベネズエラ。停電が頻発し、医薬品も不足、食べる物がなくごみをあさる人もいる……そんな状況を現地から伝える記事が話題になりました。どう取材をしたのか、岡田玄・サンパウロ支局長(41)に聞きました。 3月配信の記事について Q 他の国とはまた違う苦労があるそうですね。 A そうですね……まず取材ビザを取るのが大変。やっと入国できても、一般の人と別の場所に連れて行かれ、あれこれ質問されます。主に滞在中の予定ですね。係官がホテルにいちいち電話し、予約を確認していました。1時間半くらいかかりましたが、米国メディアの記者はもっと長くつかまっていました。 首都カラカスの空港から入ったんですが、この空港の治安がすこぶる悪い。到着ロビーからタクシーに乗るまでや、国際線と国内線をつなぐ通路で強盗被害が多発することで知られています。ただ、7、8