親が育てられない新生児を匿名で預かる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を、神戸市の助産院に設置する計画があることが9日、分かった。実現すれば全国2例目。関西での設置を目指すNPO法人「こうのとりのゆりかごin関西」(大阪府箕面市)が明らかにした。 設置予定の「マナ助産院」 関係者によると、設置を予定するのは神戸市北区の「マナ助産院」で、時期は未定。年間70件程度の出産を扱うが、医師は常駐していない。神戸市は、助産院でのゆりかご設置は認めないとの判断を示しているといい、同法人は嘱託医師の確保や、医療面の支援体制の整備を目指している。 ゆりかごはドイツなどの取り組みをモデルに、熊本市の慈恵病院が2007年5月、全国で初めて運用開始。顔を見られることなく保育器に赤ちゃんを寝かせて立ち去れる仕組み。望まない妊娠をした女性が、追い詰められて子どもの命を奪ったり、置き去りにしたりするのを防