【クアラルンプール=吉田渉】マレーシア警察は24日、13日に殺害された北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏の遺体から猛毒VXが検出されたと発表した。政府の関連当局が遺体の目の粘膜と顔に付着した成分を分析して検出した。VXは神経に作用する猛毒で、化学兵器禁止条約で使用が禁止されている。正男氏は13日午前にクアラルンプール国際空港で2人組の女に襲われた。正男氏は実行犯の女の手で顔を覆われ、その後に
【クアラルンプール=吉田渉】マレーシア警察は24日、13日に殺害された北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏の遺体から猛毒VXが検出されたと発表した。政府の関連当局が遺体の目の粘膜と顔に付着した成分を分析して検出した。VXは神経に作用する猛毒で、化学兵器禁止条約で使用が禁止されている。正男氏は13日午前にクアラルンプール国際空港で2人組の女に襲われた。正男氏は実行犯の女の手で顔を覆われ、その後に
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアの捜査関係者は23日、正男氏の遺体から微量の毒物の成分が検出されたと明らかにした。正男氏は13日、クアラルンプールの空港で顔に毒物を塗られて殺害されたとみられており、検出された物質が死因の特定につながるかが注目される。 関係者によると、検出されたのは「パラチオンメチル」とみられる物質で、目や鼻の粘膜から入ると死に至る可能性があるという。実行犯とされる女2人はクリーム状の物質を正男氏の顔に塗りつけたと供述しており、これがパラチオンメチルだった可能性がある。ただ、検出された物質が死因につながったかどうかはまだはっきりしておらず、捜査当局は慎重に調べを進めている模様だ。 一方、この事件の重要参考人とされる北朝鮮の外交官が、事件当日に現場のクアラルンプール国際空港で北朝鮮国籍の容疑者
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム(金正男)氏がマレーシアで殺害された事件で、北朝鮮国籍の男4人が容疑者として特定され、工作機関の関与が焦点となる中、現地の北朝鮮大使館はマレーシア側の捜査への不満をあらわにするなど対立し、捜査への影響も懸念されます。 捜査は、北朝鮮の工作機関の関与があったかどうかが大きな焦点となっていますが、マレーシアに駐在する北朝鮮のカン・チョル大使は20日、記者会見を開き、「何者かが裏で手を引いているのではないか」と述べるなど、捜査への不満をあらわにして、マレーシア側を批判しました。 一方のマレーシア側は20日夜、外務省が「外国政府と共謀しているかのような言い分は政府に対する侮辱だ」などと、北朝鮮側を強く非難する声明を発表するなど、鋭く対立しています。 こうした中で、地元メディアは、キム・ジョンナム氏の息子のハンソル氏が20日夜、
北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の兄、キム・ジョンナム(金正男)氏がマレーシアで殺害された事件で、現場をとらえた映像から犯行の詳しい状況が明らかになってきました。 そして、自動チェックイン機の前に立っている男性に女2人が近づき、このうち、白っぽい服を着た女1人が後ろから男性に飛びついて両手で顔のあたりを押さえるような様子が見えます。 その後、女2人はそれぞれ別の方向に立ち去っていきます。男性は、その直後、しっかりした足取りで歩き、空港の職員に自分の顔に手を当てながら何が起きたのか身ぶり手ぶりを交えて説明している様子が捉えられています。 男性は、そのまま職員に連れられて、空港内の診療所に歩いて向かいますが、診療所に入る時には、足元がおぼつかないようにもみえます。このあと、監視カメラの映像には、男性が担架に乗せられて、診療所から運び出される様子が写っています。
世界を震撼させた金正男氏殺害事件。北朝鮮の関与はあるのか。北朝鮮でいったい何が起こっているのか。不確かな情報や憶測が入り乱れる中、朝日新聞ソウル支局長で、2月21日に『金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日』を上梓する牧野愛博氏の緊急レポートを掲載する。 日韓の情報筋が漏らす「20年前の事件」との関連は。そしてこの一件が示す、北朝鮮内部で起こっている異変とは――。 二つの事件の類似は偶然か? 「偶然なのかもしれないが、2つの事件には政治的なつながりを感じる」 金正日総書記の長男、金正男氏殺害のニュースを知った日韓の情報関係筋から、同じ証言を聞いた。金正男氏が殺害された、2月13日という日付についてのことだ。 関係筋らが比較した事件は20年前の1997年2月15日、ソウル市郊外で起きた。同日夜半、自宅アパートに戻った男が正体不明の人間に銃撃されて死んだ。被害者は、金総書記の甥で、正男氏のいとこにあたる
金正男氏殺害容疑で逮捕されたシティ・アイシャ容疑者の母親ベナさん。家族の記念写真を手に、「娘は無実だと確信している」と話した=インドネシア・ジャワ島西部バンテン州で2017年2月18日午前11時35分、ジャカルタ支局助手エドナ・タリガン撮影 【クアラルンプール平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が13日にクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、実行犯として逮捕されたインドネシア国籍の衣料品店店員、シティ・アイシャ容疑者(25)が事件の前後、家族に「日本のテレビ局に雇われ、マレーシアでいたずらをする番組の制作に携わっている」と話していたことが分かった。容疑者の義理の姉が毎日新聞のインタビューに応じた。北朝鮮側が日本のテレビ番組の制作を装って、容疑者を殺害の実行犯として利用していた疑いが浮上した。 インドネシア・ジャワ島
ジャカルタ(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏の毒殺容疑事件で逮捕されたインドネシア人の女性容疑者がテレビのお笑い物番組の一場面と思い込み、正男氏の顔面に液体を浴びせたと供述していることが17日わかった。 インドネシア国家警察のティト・カルナビアン長官が同国アチェ州での会見で明かした。シティ・アイシャ容疑者は外国の工作員が絡むとされる暗殺事件とは気付いていなかったと述べた。報酬は数ドルだったことも自供したとしている。 また、以前にも同様の方法で他人に液体を吹きかけたことが3~4度あるとも白状したという。同長官は今回は液体が危険な物質だった疑いがあると述べた。「彼女は利用されていた。液体を浴びせる目的は知らなかった」とも語った。 同容疑者に液体を渡した人物は特定されていない。 マレーシアの警察は事件に関連し、同国スランゴール州で17
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件で、マレーシア警察が女2人を逮捕した。北朝鮮工作員による犯行が疑われているが、容疑者の言動には不可解な点も多い。 15日に最初に逮捕されたのはベトナム旅券を持つドアン・ティ・フォン容疑者(28)。警察は、事件当日の13日にクアラルンプール国際空港の出発ロビーにいた金正男氏に近づいて顔にスプレーを吹きかけた実行犯の一人とみている。 フォン容疑者は事件後いったん空港から立ち去ったが、15日に戻り、逮捕された。マレーシアの中華紙・東方日報は「仲間がいなくなり、空港に戻った」などと供述したと報じた。殺意を否認しているという。地元報道によると、取り調べに「いたずら目的だった」「自分は旅行者」などと答え、「自分はネットアイドルだ」とも述べたという。 16日に逮捕されたインドネシア旅券を持つシティ・アイ
北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キムジョンナム)氏は、5年前に中国・北京で暗殺未遂事件にあっていたが、それでも国際空港という公衆の面前での暗殺を防げなかった。正男氏を事実上保護してきた中国には「外交カードを失った」との見方もある。 中国政府関係者によると、正恩氏が権力を掌握した2012年、北京に滞在していた正男氏を襲撃する暗殺未遂事件があったが、中国の警察が阻止したことがあったという。 正男氏と家族は北京やマカオに滞在し、中国当局はそれを受け入れてきた。「金正恩氏に万一のことがあれば、血縁を重んじる北朝鮮では後継者になる可能性も残っており、彼を保護することは北朝鮮への牽制(けんせい)にもなっていた」。外交担当の中国紙記者はそう分析する。それだけに、13日のマレーシアでの殺害は「中国は経済支援と並ぶ数少ない外交カードを失った。大きな損失だ」と語る。
北朝鮮の故金正日総書記の長男、金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、在クアラルンプールの北朝鮮大使館がマレーシア側に対し、遺体の引き渡しを求めていることがわかった。マレーシア警察幹部が朝日新聞に対し、「非公式だが打診があった」と認めた。 警察によると、正男氏とみられる北朝鮮国籍の男性(46)は13日午前、クアラルンプール国際空港内のサービスカウンターで「顔に液体をかけられた」と体調不良を訴えた後、空港内のクリニックで受診。その後、空港近くの政府系病院に搬送途中に死亡した。 その後、北朝鮮の外交官が病院を訪れ、その場にいた警察官に遺体の引き渡しを求めたという。警察は外交ルートを通じた公式な打診がないとして、その場での引き渡しを拒否した。 空港の監視カメラの映像などか…
北朝鮮の金正恩委員長の兄・金正男(キム・ジョンナム)氏が13日、マレーシアで死亡したと地元メディアが伝えました。この事件で、正男氏を殺害し、現場から逃亡した工作員とみられる女2人も死亡しているという情報があることが新たに分かりました。 (政治部・河本健太記者報告) 正男氏の暗殺という衝撃的な事件の真相は、闇から闇へと葬り去られる可能性が出てきました。そして、政府は15日朝、情報分析担当者を集めて緊急会議を行いました。 菅官房長官:「分析をした結果を発言することは控えたい。(情報収集会議を)関係省庁の局長、NSC(国家安全保障会議)の局長等を含めて開催をしている」 韓国メディアが報じている正男氏の殺害事件ですが、渦中の北朝鮮の工作員とみられる女2人について新たな情報が入ってきました。複数の日本政府関係者によりますと、この工作員とみられる女2人はすでに2人とも死亡しているという情報があ
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