ようやく日本でも観れたわけだが、アカデミー賞7部門を受賞した本作が、下手すれば日本で公開されなかったかもしれないのはとんでもない話である。 クリストファー・ノーランの映画は IMAX というのがもはや周知されており、ワタシの住む田舎でも IMAX シアターは急速に座席が埋まっていた。難解という話を小耳に挟んでいたので、まずは初回は通常のスクリーンで鑑賞し、面白ければ2回目を少しは客の波が引いた IMAX で観ようと考えた。 本作も上映時間が3時間だが、シネコンに向かう前に大福を食べるという準備のおかげで問題なく乗り切れた。今後、2時間半超の映画を観る際には、餅か大福の摂取を心がけたい。 以下、遠慮なくストーリーに触れるので、未見の方はご注意ください。 本作は、1954年のロバート・オッペンハイマーの聴聞会、そして1959年のルイス・ストローズの公聴会が交互に描かれ、そしてそれぞれでオッペン