妻のアルツハイマー症が分かったのは、彼女が56才の春。それからもう20年経った。その間、パーキンソン病に罹患、さらに脳出血、脳梗塞に襲われ現在に至っている。今は、要介護5で、私にとっては懐かしい過去を共有した人形のように過ごしている。しかし、私も妻も、明るく元気に必死に生きようと思っている。(筈である) 現在の大きな悩みは、妻の「嚥下障害」である。嚥下障害の始まりはパーキンソン病が分かった12年前になる。食事介助は必要だったが、まだ私と同じ普通の食事が摂れていた。しかし、脳疾患を患った6年前の入院時に、内視鏡検査で「経口食は無理」と診断された。私は担当医師と色々やりとりはあったものの、VF造影検査と私から胃瘻増設を希望。その結果、嚥下リハビリを開始し、5年前から昼と夕食は経口食(やわらか食)を摂りながら在宅介護で過ごしている。・・・ 勿論、ここに至るまではリハビリを行ってきた病院、老人保健