東京の新宿区立江戸川小学校で、図工の授業で忘れ物について児童たちへの詰問が授業時間が終わっても続き、給食を食べさせなかったことが問題になった。罰としてそうしたのか、ただ教諭の時間配分が拙かったのかはわからないけれど、問題はそれだけではない。何と、教師はその事実を親に報告しないようくぎを刺していたのだという。 「親に言うな」という指示が、どれだけ子供たちの大人に対する信頼を傷つけただろう。親や学校は何かがあればすぐに相談する対象として指導するのが当たり前ではないか。口止めをするということ自体がやましさの証左だが、子供たちは家に帰ってもその恐怖で親に言えなかった。