民俗学の岩竹美加子氏による「国家の装置としてのPTA 」、最初のセクション「A小学校のケースから」から、引用しつつコメントをしていく。 「内なる異文化」を見据える民俗学者に、PTAはどのように映ったのか。 今回は、「入会」をめぐるセクションから。 ここでは、強制的な入会の問題と、PTAがとことん「従属的」な存在であることが述べられる。 大々的に引用しつつ、ぼくの実体験・取材体験に基づいたコメントをつけていく。 まずは、岩竹氏のお子さんが入学し、PTA会員になった際の強烈な違和感から。 新入生の親に配られる『P.T.A.規約』を読んでも、活動の具体的内容はわからない。PTA会長の名で書かれた「PTA入会について」が加入申込書と共に渡される。そこには、PTAは「民主的に組織された団体」であり、「子どもが入学したら自動的に会員になるのではなく、本人の意思により入会していただく形をとっておりますが