岡野俊一郎氏が亡くなった。享年85歳。 ここまで私たちを導いてくれて、我が国を世界屈指とまでは行かないけれど、相当なサッカー国に導いてくれた恩師。 ご冥福をお祈りいたします。今まで本当にありがとうございました。 岡野氏の貢献を簡単に振り返ってみる。 メキシコ五輪銅メダル。 コーチとしての長沼健監督の参謀としての活躍。釜本を代表する多くの選手が苦しみつつも感謝した言う、厳しい直接指導、特別コーチのクラマー氏の通訳、そして最大の成功要因と言われる周到なコンディショニング準備。 長沼氏の後を継ぎ、代表監督に就任し、ミュンヘン五輪出場に失敗した以降、現場指揮をとることはなかったが、それはそれでちょっともったいない気がしてならない。 著作や翻訳。 今日と異なり、欧州のサッカー書籍を翻訳できる人はほとんどいなかった70~80年代。トレーニングの方策に模索する私たちにとって、岡野氏の翻訳書籍は、最高の教