第1回目でも述べたように、価格競争の激化で年々、インターネットの料金は下がってきている。例えば、512KbpsのADSLが2008年は80米ドル/月だったが、13年には22米ドル/月と4分の1に安くなり、手ごろになった。コンビニや電話販売店でSIMカードを購入すると、すぐにインターネットにアクセスできる環境が整うわけだ(写真1)。 ラオスには中国のような政府の規制はなく、FacebookやTwitter、YouTube、そしてニコニコ動画にアメーバブログ、Yahooブログなど、日本発のコンテンツにも自由にアクセスできる。「LICA-JICA Lao IT Service Market 2012 Report」によると、ラオスのインターネット普及率は約11%だった(表1)で、これは日本の1998年頃と同じくらいだろう。日本では98年から4年ほどで普及率が80%を超え、ネットバブル期の高揚感と