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思想と歴史に関するlaislanopiraのブックマーク (672)

  • 不測の未来と政治の時間性――ホッブズとトゥキュディデスの視点/梅田百合香 - SYNODOS

    2020年、新型コロナウィルス感染拡大に伴い、各国政府が入国制限やロックダウン(都市封鎖)に踏み切った。世界保健機構(WHO)は「パンデミック」を宣言し、各国で移動の自由という国民の基的な権利が制限された。 グローバリゼーションが深化しつつあるなかであっても、非常事態となると、やはりリヴァイアサン(国家)が前面に出てきて強制力を発動する。入国制限という措置は、人々に国境という地理的境界を可視化し、国家の権限の及ぶ範囲を現実のものとして人々に実感させ、自覚化を促した。 『リヴァイアサン』(1651年)の著者であるトマス・ホッブズ(1588-1679)も、国家の役割は人民の安全を確保することであると明言している。国家の存在理由が人民の福祉(salus populi)である以上、今後どうなるかわからないという不測の事態において、国民を守るために各国政府が強く厳しい措置を取るのは当然であるともい

    不測の未来と政治の時間性――ホッブズとトゥキュディデスの視点/梅田百合香 - SYNODOS
  • 没後50年 三島由紀夫と自衛隊 | NHKニュース

    作家の三島由紀夫が、自衛隊駐屯地の一角を占拠してクーデターを呼びかけ、その後、自ら命を絶った事件から、25日で50年です。 自衛隊を治安出動させ、政府に憲法改正を認めさせようとした三島。事件の3年前、三島と接触を重ねていた、ある自衛官がいました。 のちに陸上自衛隊のトップ・陸上幕僚長を務めた冨澤暉さんです。 三島とどんなやり取りがあったのか、話を聞きました。 (聞き手:政経・国際番組部 宮川徹志 社会部 南井遼太郎) (記者) 三島由紀夫と出会ったのは、何がきっかけだったのでしょうか。 (冨澤さん) その前に、きょう、ちょうどここに持ってきたものがあります。僕が三島に会った証拠品っていうのはないんだけれども、三島の書簡集というのがあるんですよ。 ここにね、昭和42年5月11日の封書が義理の父の藤原岩市のところに来ているんですよ。 ここに何が書いてあるかというと「前略その後御無沙汰してをりま

    没後50年 三島由紀夫と自衛隊 | NHKニュース
  • 『国道16号線 「日本」を創った道』 - HONZ

    私が住む東京都町田市の小田急町田駅の東口の広場には「絹の道」という石碑がある。それをゼミ生に見せてからJR横浜線の下り線に乗り、八王子に向かう。その車中で、なぜ八王子と町田を結ぶこの街道が絹の道と呼ばれるか、学生たちに説明する。 このあたりの多摩丘陵の地形地質が桑畑に向いていて、それが地域の養蚕業を盛んにしたこと。そうして絹製品の産業基盤がこのあたりにあったところに、幕末期に盛んになった生糸輸出で、山梨や長野、群馬の生糸がいったん八王子に集まり、そこから輸出港横浜まで運搬されるルートができたこと。その流通加工拠点であった八王子には富が蓄積されたし、横浜までは生糸を馬の背に乗せて運ぶにも一日では歩ききれないので、行商人たちがその中間地点の町田で一泊してお金を落としたこと。横浜で生糸を売り捌いて懐が暖まった行商人たちが、おそらく帰路についた一泊目の町田で羽根を伸ばしたので町田には町の規模の割り

    『国道16号線 「日本」を創った道』 - HONZ
  • 『カフェから時代は創られる』パリのカフェ文化と天才以前の天才 - HONZ

    レーニン、トロツキー、ピカソ、マネ、ヘミングウェイ、サルトル、藤田嗣治、ボーヴォワール、後に天才と呼ばれる彼らが、まだ何者でもないころ、通いつめ議論した場所がある。パリのカフェ、モンパルナス界隈のドゥ・マゴやロトンド、モンマルトル界隈のラパン・アジルやラ・ヌーベル・アテヌなどである。 常連となった天才以前の彼らは、自分の仕事スペースを確保するために朝一番でカフェに向かったようだ。 カフェという場は他の公共的な施設と異なり、合目的性がほとんど追求されない不思議な空間である。屋はを探すために、レストランは事をするために、劇場は観劇をするために行く。しかし、カフェはカフェに行くためにカフェに行くのだ。コーヒーの味はさほど重要ではない。カフェのメニューには書かれていないが、その空間に内在する何かを得るために行く。そして、特別なカフェに重要だった要素は自由だ。 どんな自由かといえば、1.居続け

    『カフェから時代は創られる』パリのカフェ文化と天才以前の天才 - HONZ
  • ニーアル・ファーガソン「ジョー・バイデンが勝つ。でも彼はがらくた同然だ」 | 民主党は過去8年間で何も学んでいない

    いよいよ11月3日に迫るアメリカ大統領選。トランプバイデン、軍配はどちらにあがるのか──世界中が注目するこの決戦を前に、スペイン「エル・パイス」紙が歴史家のニーアル・ファーガソンにインタビューした。 ニーアル・ファーガソンは、世界屈指の知名度と影響力を誇る歴史家だ。スタンフォード大学とハーバード大学の教授を務め、ヘンリー・キッシンジャーの伝記を書いたことでも知られる彼は、これまでに外交政策、経済史、英米帝国主義に関する15冊の著作を発表している。 保守主義の立場からバラク・オバマ政権を激しく批判し、共和党のジョン・マケイン議員の大統領選顧問も務めた。彼は1989年の夏にベルリン旅行をしたあと、ベルリンの壁崩壊を予言した。著書『マネーの進化史』(2008年)執筆に向けて調査に当たっていた2007年には、ラスベガスで開催された会議で、5年以内に不況が起こるか否かをめぐり財界人の一人と賭けをし

    ニーアル・ファーガソン「ジョー・バイデンが勝つ。でも彼はがらくた同然だ」 | 民主党は過去8年間で何も学んでいない
  • 細野晴臣とアンビエントミュージック(前編) | 細野ゼミ 1コマ目(前編)

    活動50周年を経た今なお、日のみならず海外でも熱烈な支持を集め、改めてその音楽が注目されている細野晴臣。音楽ナタリーでは、彼が生み出してきた作品やリスナー遍歴を通じてそのキャリアを改めて掘り下げるべく、さまざまなジャンルについて探求する連載企画「細野ゼミ」を始動させる。 ゼミ生として参加するのは、細野を敬愛してやまない安部勇磨(never young beach)とハマ・オカモト(OKAMOTO'S)という同世代アーティスト2人。第1回では、細野のキャリアを語るうえで欠かせない音楽ジャンルの1つ、アンビエントミュージックを題材に語り合ってもらった。前編では細野と「アンビエントミュージック」の出会いを中心に聞く。 取材 / 加藤一陽 文 / 望月哲 題字 / 細野晴臣 イラスト / 死後くん 今の時代こそアンビエント──「細野ゼミ」第1回の題材は「アンビエントミュージック」です。 細野晴臣

    細野晴臣とアンビエントミュージック(前編) | 細野ゼミ 1コマ目(前編)
  • 坂野潤治さん死去 歴史家、日本近代政治の流れを解明:朝日新聞デジタル

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    坂野潤治さん死去 歴史家、日本近代政治の流れを解明:朝日新聞デジタル
    laislanopira
    laislanopira 2020/10/21
    何冊か読んだばかりだった
  • 『民主主義とは何か』 - HONZ

    民主主義が危機に瀕しているといわれて久しい。しかし、そもそも民主主義とは何であり、今何が問題になっているのか、そしてこれからどこに向かおうとしているのか、そういったモヤモヤした疑念を一掃してくれる読みやすいはこれまでなかったように思われる。その意味で、書は民主主義を巡る諸問題とその解決の方向性を1冊に凝縮した待望のだ。丁寧に論理づけて語られているので、とても腹に落ちやすい。 著者は、先ず、民主主義の4つの危機を取り上げる。ポピュリズムの台頭、独裁的指導者の増加、第4次産業革命の影響、コロナ危機がそれだ。そして、危機を乗り越えられるかどうかを検討する前に、そもそも民主主義とは何かを歴史を遡って探求しようと試みる。民主主義は、古代ギリシアで誕生した。著者は、「公共的な議論によって意思決定をすること(参加)」と、決定されたことについて「自発的に服従すること(責任)」がコアであったと指摘する

    『民主主義とは何か』 - HONZ
  • 『ブループリント 「よい未来」を築くための進化論と人類史』分断された世界に広がる、たった1つの設計図 - HONZ

    遺伝子という単語は、個人の傑出した才能について語るときに使われることが多い。社会や個人を語る際にこの単語を使用することはセンシティブな問題をはらむが、「○○の遺伝子」という言い方には、努力では容易に到達できない才能に対する憧憬の気持ちが込められているのがつねだ。 しかし、遺伝子を単に才能や特徴など個人レベルの違いの源泉とするのは、一面的な捉え方でしかないと書は教えてくれる。書によると、私たちの遺伝子には集団や社会を形成するのに必須となる設計図が刻まれている。そして、どんな集団も、その設計図に則って共通の構造を形作っているというのだ。 この設計図、つまり遺伝子が形作る青写真のことを、書では社会性一式(ソーシャルスイート)と呼んでいる。その構成要素には、アイデンティティ/愛情/交友/社会的ネットワーク/協力/内集団バイアス/学習などが含まれているそうだ。 なぜ、今これが重要なのか。それは

    『ブループリント 「よい未来」を築くための進化論と人類史』分断された世界に広がる、たった1つの設計図 - HONZ
  • スターリン閣下はお怒りのようです:インタビューの読み方説明 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    付記:なんか多くの人が、これを2020年10月の学術会議がらみの一件に対する批評的な意図を持ったものだと読んでいるようなんだが、ぼくは実はまるでそんなことを考えていたわけではないのだよ。ホント、たまたま出てきただけなのよ。が、もちろんそういう解釈があり得ることはわからなくはない。そして、それが決して的外れな解釈ではないのも事実。でも、それだけですませてしまうにはもったいない。中身の理解と、その時事的な応用は分けないと。山形がある意味でのさばっているのも、一方であり得るほどはのさばっていないのも、実はある種の文書化された状況や力関係の解読は結構うまい一方、まさに以下で書いたような現実の場でのガンつけに異様に鈍感な部分があるからで、そういう時事的な話にヘタに乗れない/乗らないから、なのだ。そしていまの日の環境ではそうした空気の読まなさ/読めなさが、すぐに寒いところ送りにはつながらないどころか

    スターリン閣下はお怒りのようです:インタビューの読み方説明 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
  • 「現代の価値観で過去を裁くな」論のおかしさ〜BLM運動の「銅像破壊」を巡って(岩崎 稔) @gendai_biz

    Black Lives Matter運動のなかで、人種主義を唱えた歴史上の人物の銅像や記念碑などが破壊されることがあった。これに対して、日でもSNSなどで「現代の価値観で過去を裁くな」という発言が見られたが、こうした主張をどう考えればいいのか。東京外国語大学教授の岩崎稔氏が解説する。 銅像や記念碑に向けられた抗議 Black Lives Matter. 黒人の命も大切だ。こんな当たり前に見える要求が、コロナ禍で揺れる世界のなかで一大焦点となっている。しかしそれは「当たり前」などではなかった。ミネソタ州ミネアポリスでジョージ・フロイドさんが警官に首を8分間も押さえこまれて殺された事件は、いまも厳然と存在する人種差別の深い闇を照らしだした。 法や制度では形式的な平等を承認されているはずであるのに、実際には肌の色による差別が暮らしのさまざまな局面に根を張り、人生の可能性を執拗に塞(ふさ)ぎ続け

    「現代の価値観で過去を裁くな」論のおかしさ〜BLM運動の「銅像破壊」を巡って(岩崎 稔) @gendai_biz
  • 『日本は自らの来歴を語りうるか』(筑摩書房) - 著者:坂本 多加雄 - 山折 哲雄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:坂 多加雄出版社:筑摩書房装丁:単行(255ページ)発売日:1994-02-01 ISBN-10:4480856552 ISBN-13:978-4480856555 内容紹介: 脱亜論、士族民権、平和主義、世界史の哲学など、近代前半期の日の国際認識と国民的アイデンティティー探求のなかに、現代日を導く新たなビジョンの可能性を探る。 諭吉、蘇峰らに学ぶ外交術日は外国とどうつき合ってきたか。つき合おうとしたか。つき合うために、どのようなリクツをつけてきたのか。それを福沢諭吉や中江兆民、大杉栄や徳富蘇峰の言説を材料にし、手玉にとって縦横に論じている。それが書のいわば基礎工事である。 その上で著者が当にいいたいのは、そうした過去の遺産を鏡にして、今後日が外国とどうつき合っていったらいいのか、その方針や処方箋を描き出すところにある。書の建築の部分である。 だが私の見るところ、

    『日本は自らの来歴を語りうるか』(筑摩書房) - 著者:坂本 多加雄 - 山折 哲雄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
  • マルクス主義と中華文明の共通性@潘岳 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)

    8月10日のエントリ「香港に栄光あれ(願榮光歸香港)」に、SATOさんという方がコメントをつけられていて、そこで、 http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2020/08/post-ab6a8a.html#comment-118266470 さて、今現在の中国共産党の公式見解であるところの、マルクス主義なるものがいったいどういうものかということが、たいへんよくわかるコラムを発見したので紹介させてください。 今現在(2020/08/18)、中国政府の日語広報誌である雑誌「人民中国」のweb版のトップページから入ると「潘岳・中国を語る」というコラムが掲載されています。著者の潘岳氏は、歴史学博士で中央社会主義学院第一副院長、共産党中央委員会候補とのこと。 という情報を提供されていますので、さっそく見に行ってみました。 http://www.peopl

    マルクス主義と中華文明の共通性@潘岳 - hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)
  • 辺境と文明が逆転する『遊牧民から見た世界史』

    中国がなぜ中国かというと、世界の中心を意味するから。 中国皇帝が世界の真ん中にあり、朝廷の文化と思想が最高の価値を持ち、周辺に行くにつれ程度が低くなり、辺境より先は蛮族として卑しむ華夷思想が根底にある[Wikipedia:中華思想]。 しかし、蛮族とされている遊牧民から見ると、舞台はユーラシア全体となる。遊牧生活によって培われた軍事力で圧倒し、スキタイ、匈奴の時代から、鮮卑、突厥、モンゴル帝国を経て、大陸全域の歴史に関わる。中心と周辺が反転し、中華は一地域になる。 視点を反転することで、いままで「常識」だと考えてきたことが揺らぎ、再考せざるを得なくなる。歴史を複眼的に眺めるダイナミズムが面白い。『遊牧民から見た世界史』は、その手がかりを与えてくれる。 「モンゴル残酷論」の誤り たとえば、「モンゴル残酷論」これは誤りだとする。 モンゴル帝国といえば、暴力、破壊、殺戮というイメージが付きまとう

    辺境と文明が逆転する『遊牧民から見た世界史』
  • 言語発明&形成の進化史──『言語の起源 人類の最も偉大な発明』 - 基本読書

    言語の起源 人類の最も偉大な発明 作者:ダニエル・L・エヴェレット発売日: 2020/07/17メディア: 単行言語はいつ生まれたのか。この問いに何万何千年前のある瞬間──というわかりやすい答えが現状あるわけではない。そのうえ、音声がどのような形であれ残っているはずもないから、遺跡や痕跡からその地点を確定させることも難しい。いまだに、人類史のどのタイミングで言語が生まれたのか、そこではどのような言語を使ったのか、様々な説があり、確かにこうだ! といえることは多くはない。 ただ、人体の構造や残された文明の痕跡、石器などから、ある程度の推測をすることができる。書は、特殊な言語を持つ少数部族である「ピダハン」への研究を行った成果をまとめた『ピダハン―― 「言語能」を超える文化と世界観』(みすず書房)で日でも名が(一部で)知られるようになった、ダニエル・L・エヴェレットによる、「人間がいか

    言語発明&形成の進化史──『言語の起源 人類の最も偉大な発明』 - 基本読書
  • コロナはほんとうに歴史の転換点となるのか─精神科医ボリス・シリュルニクが分析 | 「コロナの不確実性にどう対処するかで、政治体制の未来が左右される」

    「コロナの不確実性にどう対処するかで、政治体制の未来が左右される」 コロナはほんとうに歴史の転換点となるのか─精神科医ボリス・シリュルニクが分析 フランスの精神科医ボリス・シリュルニク。5歳のときにユダヤ人一斉検挙にあうも、強制収容所へ移送される直前に逃走して難を逃れた経験をもつ(1937年生まれ) Photo: Ulf ANDERSEN / Gamma-Rapho / Getty Images

    コロナはほんとうに歴史の転換点となるのか─精神科医ボリス・シリュルニクが分析 | 「コロナの不確実性にどう対処するかで、政治体制の未来が左右される」
  • 『ノヴァセン <超知能>が地球を更新する』 - HONZ

    昨年、国連の経済社会局は現在77億人の世界人口が2050年に97億人に達すると発表した。糧も資源も底をつき現在の豊かな生活水準を維持することはとうてい不可能で、増えすぎた人類はさらに地球環境を破壊する恐れがある。 人間と地球環境の関係について、時をさかのぼってみよう。人が環境に対して影響を与え始めたのは、約1万年前からである。農耕と牧畜という新しい技術を得た結果、料を効率的に確保できるようになった。これと同時に、原生林は焼き払われ、人間の支配域が加速度的に増えていったのだ。 それまでの地球上の生物は、与えられた環境の中に適応することしかできず、地球環境を変えることはほとんどなかった。ところが人類は、科学技術の力を借りて自ら周囲の環境を作りかえてきた。時代が下り20世紀後半になって人口が激増し始めると、この影響が無視できなくなってきたのである。 こうした危機が叫ばれ始めた1960年代に、

    『ノヴァセン <超知能>が地球を更新する』 - HONZ
  • 『本当の武士道とは何か 日本人の理想と倫理』(PHP研究所) - 著者:菅野 覚明 - 本郷 和人による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:菅野 覚明出版社:PHP研究所装丁:新書(224ページ)発売日:2019-12-14 ISBN-10:4569845614 ISBN-13:978-4569845616 命を賭して戦う男たちが現場で生みだした思想口舌の徒は信用できない、という感覚をかつての武人は持っていた。織田信長は若手をまず実戦に投入した。卓越した知力を有していても、襲ってくる敵に対処できなければものの役には立たない。将来を嘱望された万見仙千代(森蘭丸の前任者)は、無名の戦いで死んだ。反対に、初陣で首級をあげた蒲生氏郷は娘を与えられた。 時代がくだり西郷隆盛は、外交にも経済にも通じた大隈重信を評価しなかった。幕末の血なまぐさい争いに参加しない、エリートだったから。逆に、どう見ても能吏型ではない山縣有朋は重んじた。死線をくぐり抜けた、叩(たた)き上げだったから。 実戦を生き抜く。それは並大抵の営為ではない。敵と向き合

    『本当の武士道とは何か 日本人の理想と倫理』(PHP研究所) - 著者:菅野 覚明 - 本郷 和人による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
  • 『宇宙・肉体・悪魔【新版】――理性的精神の敵について』(みすず書房) - 著者:J・D・バナール 翻訳:鎮目 恭夫 - 瀬名 秀明による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:J・D・バナール翻訳:鎮目 恭夫出版社:みすず書房装丁:単行(128ページ)発売日:2020-07-18 ISBN-10:4622089238 ISBN-13:978-4622089230 1929年に、物理学者バナールが27歳で発表した人類未来論の名著『宇宙・肉体・悪魔』。アーサー・C・クラークをはじめ、のちのSF作家に大きな影響を与えた書の新版刊行に際し、作家・瀬名秀明氏による解説を抜粋してお届けします。 アーサー・C・クラークらSF作家に大きな影響を与えた「人類未来論」が切り開くヴィジョンとは「SFとは未来の文学である」──このように述べるとき、ここにはふたつの意味が重なっている。ひとつは「未来を舞台とした文学である」という側面、もうひとつは「未来を切り拓く文学である」という側面である。学生時代に友人から「賢人」(セージ)と渾名された書の著者J・D・バナールは、まさにこの

    『宇宙・肉体・悪魔【新版】――理性的精神の敵について』(みすず書房) - 著者:J・D・バナール 翻訳:鎮目 恭夫 - 瀬名 秀明による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS