情報番組『あさイチ』(NHK)で特集されたこともある、「SNEP」という言葉をご存じだろか? 「solitary non-employed persons」の略で、2012年に東京大学社会科学研究所教授の玄田有史氏が提唱した、「20歳以上59歳以下の未婚の無業者のうち、普段ずっと一人でいるか、一緒にいる人が家族以外にはいない人々」を指す言葉だ。就業できないという問題も含んでいるが、「SNEP」が特に問題視されるのは、周囲から孤立していることである。社会との接点がないために存在が表面化しにくかったが、7月には大手掲示板に「18歳から、42年間ひきこもり還暦を迎えた」という男性がスレッドを立てて、自身の人生を「42年間、三食食べてテレビ見て雑誌読んでビデオ見てみたいな生活の繰り返し」と後悔し、ネット民に大きな衝撃を与えた。 スレ主が本当に「42年間ひきこもり還暦を迎えた」のかを確かめる手立ては