病に侵されたフレディ・マーキュリーが死と対峙した、91年のクイーンのアルバム『イニュエンドウ』を振り返る。 John Rodgers/Redferns/Getty 現在絶賛公開中の『ボヘミアン・ラプソディ』で、再び注目されている伝説のイギリスのロック至上主義バンド、クイーン。1991年の冬、フレディ・マーキュリー、ギターのブライアン・メイ、ベースのジョン・ディーコン、ドラムのロジャー・テイラーからなるオリジナルメンバーで最後となる傑作アルバムをリリースした。デヴィッド・ボウイの遺作『ブラックスター』と同じく、マーキュリーの生存中に発売された最後のアルバム『イニュエンドウ』で、クイーンは死と真っ向から向き合った。 91年2月5日のリリース当時、ヴァニラ・アイスの90年のポップラップ・メガヒット『アイス・アイス・ベイビー』が、いまだビルボードの「ホット・ダンス・クラブ・プレイ」チャートをにぎわ