ディストピア在英ジャーナリストの小林恭子さんが、米大手ネット通販・アマゾンの配送センターをルポした英紙フィナンシャル・タイムズの記事を紹介しておられたが、英大衆紙デーリー・メールもFT紙の記事を転載した。競争の厳しい英メディアが、「後追い」記事を載せることはあっても「転載」は非常に珍しい。 米映画ターミネーターは、人工知能スカイネットや殺人ロボット・ターミネーターの支配に抵抗する人間の近未来を描いた。アマゾンの配送センターでは、サトナブ(衛星測位システム)の携帯端末を持たされた労働者がコンピューターの指示通りに働いている。 人間性より効率性を優先するアマゾンの人間オートメーションは、ディストピア(ユートピアとは正反対の社会)を英国人に連想させるのだろう。英作家ジョージ・オーウェルのディストピア小説『1984年』は、英国人が一番嫌う社会だ。 サッカー場を9つ合わせた広大なアマゾンの配送センタ
今年のテーマは「ベスト・ペット」。高専生の自由なアイデアが爆発した。ついに25年目を迎えた、日本のものづくりセンスが溢れた大会をレポート 中学卒業後、すぐに理工学系の実践を中心にした5年間のカリキュラムを行う高等専門学校(通称:高専)。特に制御・情報・ロボットの専門科目をこなしている高専生が、実力を試す場となっているのが高専ロボコンだ。 その成り立ちから、筆者はロボコンを競技色が強い、実装のディテールが主体になるイベントだと思っていたのだが、実際に見てまったく違うものに感じた。 そもそものタイトルが「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」(通称:高専ロボコン)であり、「作りたいロボットを思い付き、作る」という全体が評価されるイベントである。どういうロボットを作ろうか、コンセプトが行き渡らなければ、チームの力は結集されない。作りながら試行錯誤しないと、実際に思い通り動くものは作れ
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