去年1月に放射性物質を含む水漏れを起こし、運転を停止しているアメリカ・カリフォルニア州の原子力発電所について、運営する電力会社は、経営の効率性などから廃炉にすると発表しました。 カリフォルニア州南部にあるサンオノフレ原子力発電所は、去年1月、三菱重工業が製造した蒸気発生器の配管から放射性物質を含む水が漏れて原子炉が緊急停止し、調査の結果、配管に異常な摩耗が見つかって運転を停止しています。 その後、周辺住民が安全性を懸念して運転再開に反対し、アメリカの原子力規制委員会から再開の許可を得るのにも時間がかかるなか、運営する地元の電力会社は7日、この原発を廃炉にすると発表しました。 電力会社は、補修費用や人員をほかの発電所や電力の送電システムなどの改善にまわしたほうが効率的だと判断したとしており、廃炉にあたって、日本円でおよそ440億円から630億円の、税引き前の損失を計上するとしています。 また