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李啓充に関するmaturiya_ittoのブックマーク (26)

  • 李啓充ブログ さらば福島 震災復興支援の思いを砕いたのは・・・

    大原における極めて信じがたい「不思議な」体験の一つが、研修医教育のために行われていたCPC (clinico-pathological conference 臨床病理カンファランス)だった。 世界中どこに行っても、CPC は、「討議者が臨床と病理担当の二手に分かれ、臨床側が『死後の解剖等により明かされた病理側の情報』にアクセスすることなしに、『生前の経過・データ等の臨床側の情報』のみから論理的に『正解』を推測した後、病理側が種明かしをする」というフォーマットで行われるのが普通である。臨床における論理的思考を学ぶことが目的であるからこそ、昔からCPCでは、臨床担当者は病理所見にアクセスすることなく議論を進めるというフォーマットが採用されてきたのである。 ところが、大原のCPCにおいて臨床担当研修医の指導役をさせられた際、研修医が「病理医と密接に連絡をとりながらプレゼンテーションの準備をしてい

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    maturiya_itto
    maturiya_itto 2016/11/06
    新ブログ? 復活は嬉しいけど、複雑……。
  • 米スポーツ界を震撼させる変性脳疾患(1)(李啓充) | 2014年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    〔連載〕続 アメリカ医療の光と影 第261回 米スポーツ界を震撼させる変性脳疾患(1) 李 啓充 医師/作家(在ボストン) (3057号よりつづく) 元大リーグ選手,ライアン・フリール(36歳)がショットガンを使って自らの命を絶ったのは2012年12月のことだった。自殺からほぼ1年が経った2013年12月16日,フリールの遺族は,彼が慢性外傷性脳症(chronic traumatic encephalopathy,以下CTE)を患っていた事実を公表,全米の野球ファンを驚かせた。 CTEは,ここ数年,脳震盪との関連で脚光を浴びている変性脳疾患である。その原因は,脳震盪等の比較的軽微な脳損傷を繰り返すことにあると考えられているのだが,これまでの報告例は,アメリカン・フットボールやアイスホッケーなどの,いわゆる「コンタクト・スポーツ」(体と体が接触する機会が多いスポーツ)の選手,あるいは,従軍経

    米スポーツ界を震撼させる変性脳疾患(1)(李啓充) | 2014年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
    maturiya_itto
    maturiya_itto 2014/11/08
    脳震盪とCTE(慢性外傷性脳症)はアメフトで既に裁判沙汰になっています(※NFL側が多額を支払い和解)。アイススケートでも悪しき前例にならなければよいのですが……。
  • 講演「米国マネジドケアの失敗から何を学ぶか」

    ○李講師 ご紹介いただきました李と申します。スライド・プロジェクターが使えないなど、こういったハンディキャップだらけの講演というのは初めてですので、うまくいきますかどうかわかりませんけれども・・・。駒込駅からコンピューターを担いで歩いていまして、六義園というのが見えて、非常に懐かしい思いをしました。というのも、小学校1年生のときに「落ち葉を拾って集めてこい」という宿題が出まして、父親に相談しまして連れていかれた場所が六義園だったわけで、非常に懐かしい思い出にふけりながら、重いコンピューターを担いで、炎天下、汗をかいてやってまいりました。 私の講演の題名は、「米国マネジドケアの失敗から何を学ぶか」というものです。私が「市場原理に揺れるアメリカの医療」というを出しましたのが98年でした。そののなかで、私としてはマネジドケアというものを否定的に書いたつもりだったんですが、99年になりまして、

  • アウトブレイク(4)(李啓充) | 2010年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2906号よりつづく) 前回までのあらすじ:種痘登場前,天然痘に対する「予防」は人痘接種であった。 前回は英国で人痘接種が始められた経緯を紹介したが,英国でモンタギューが初めて人痘接種を実施したのと同じ1721年,まだ独立前のアメリカでも人痘接種が始められていた。 ボストンでの普及と反対運動 アメリカで人痘接種を始めたのは,ボストンの牧師,コットン・マザー(1663-1728年)。悪名高い「セイラム魔女裁判」(1692-93年)で指導的役割を果たしたことで知られる宗教家である。マザーは,「魔女裁判は間違っていた」と一般に認識されるようになった後も一貫して「裁判は正しかった」と主張し続けたことでもわかるように,植民地時代のニューイングランドにあって,もともと「controversial(物議をかもしがち)な」存在であった。 そのマザーが人痘接種についての

    アウトブレイク(4)(李啓充) | 2010年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
    maturiya_itto
    maturiya_itto 2014/04/10
    反・予防接種(ワクチン)が何かと話題ですが、天然痘でも「反予防接種派は存在した訳で(そのまま罹かった方がいい、自然の理に反するなどの主張もこの時点で存在)、歴史は繰り返してしまうのだなあと……。
  • 医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(31)(李啓充)】 (第2567号 2004年1月12日)

    〔連載〕続 アメリカ医療の光と影 第31回 神の委員会(12) 営利病院での先端医療 李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2565号よりつづく) 【前回までのあらすじ】 完全置換型人工心臓ジャービック7の臨床治験を支援した株式会社病院「ヒュマナ社」は,ジャービック7の商品化をねらうベンチャー企業の株主でもあった。 急進展した治験――3人の患者 第一例目の患者バーニー・クラークの手術後,ユタ大学がジャービック7の臨床治験再開にきわめて慎重な姿勢を取ったことと対照的に,治験の舞台がヒュマナ社に移った途端,ジャービック7の治験は急進展した。再開第一例目の患者ウィリアム・シュローダー(51歳男性)に手術が行なわれたのは84年11月25日,デブリースがヒュマナ社に移ってからわずか3か月後のことだったが,ヒュマナ社はルイビル市のコンベンション・センターに報道センターを設置するなど,「医学研究に貢献す

    医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(31)(李啓充)】 (第2567号 2004年1月12日)
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    maturiya_itto 2014/02/07
    10年前の記事。TPP前のおさらいとして。「医療サービスの価格が規制されている現行の日本の保険医療制度のもとで,病院ビジネスで「荒稼ぎ」しようと思えば,「混合診療」で儲けることがもっとも手っ取り速い」
  • 医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕市場原理に揺れるアメリカ医療(番外編)】 (第2251号 1997年8月4日)

    連載 市場原理に揺れるアメリカ医療 番外編 奇跡の歴史 小児白血病治療の50年(1) 李 啓充 Kaechoong Lee マサチューセッツ総合病院内分泌部門,ハーバード大学医学部講師 (1)ベーブルースの呪い ハーバード大学医学部のメインビルディングを出ると,広大な中庭に一面に敷き詰められた芝生の鮮やかな緑がまず目を打つが,視線を上げると正面にボストン・レッドソックスの拠地,フェンウェイ球場の照明灯が見えてくる。 ボストン・レッドソックスは1901年に創設され,1918年までの間にワールド・シリーズを5回制覇する強豪チームであったが,その後は80年近く1度もワールド・シリーズに勝てずにいる。この間,1946,1967,1975,1986年と4回ワールド・シリーズに駒を進めたが,4回とも第7戦まで健闘しながら破れている。特にニューヨーク・メッツを相手とした1986年のワールド・シリーズで

    医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕市場原理に揺れるアメリカ医療(番外編)】 (第2251号 1997年8月4日)
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    maturiya_itto 2013/08/08
    ベーブ・ルースに始まる小児白血病の治療史。ガートルード・エリオン(1988年ノーベル賞受賞)って黎明期の化学療法にも関わってたのか。
  • 李啓充 MLBコラム : OPS

    2009年10月17日10:07 カテゴリ OPS 1)定義と読み方 On Base Percentage Plus Slugging Percentageの略(出塁率と長打率の和)。 簡単に計算できる打力の指標の中では、もっとも信頼性が高いとされている <おおざっぱな評価の目安> 8割を超えたら一流 9割を超えたらオールスター級 10割を超えたらスーパースター(化け物)級 <2009年の平均値> メジャー全体: 7割5分0厘 ア・リーグ: 7割6分3厘 ナ・リーグ: 7割3分9厘 <2009年のベスト3> ア・リーグ 1. ジョー・マウアー(ツインズ)   10割3分1厘 2. ケビン・ユーキリス(レッドソックス) 9割6分1厘 3. マーク・テシェラ(ヤンキース)   9割4分8厘 ナ・リーグ 1. アルバート・プホルス(カージナルス) 11割0分1厘 2. プリンス・フィールダー(ブ

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    maturiya_itto 2013/07/29
    コメント欄に敬遠についてのデータが。後続バッターの打率にもよるけど、2アウトだとランナー無し・ランナー1塁以外、1アウトだとランナー2・3塁の状況のみ、敬遠で期待値を下げることが出来ると。
  • ヒト遺伝子特許論争(2)(李啓充) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    李 啓充 医師/作家(在ボストン) (3027号よりつづく) 前回のあらすじ:2013年4月15日,米最高裁で,乳癌・卵巣癌関連遺伝子BRCA1/2の特許をめぐって「ヒト遺伝子を特許の対象とすべきかどうか」についての審理が行われた。 前回も述べたように,短いDNA塩基配列に対する特許も含めると,米国では,ほとんどすべてのヒト遺伝子が特許の対象となっている。遺伝子に対する特許はあまた認められているというのに,なぜ,よりによってBRCA1/2の特許をめぐって訴訟が争われることになったのだろうか? その理由を理解するためには,原告団の顔触れを見ることが手っ取り早いので,以下に,2009年にニューヨーク南地区連邦地裁で争われた第一審時の訴状から各原告が訴えるに至った背景を紹介する(なお,各原告の年齢は第一審当時)。 独占特許を利用した「商売」に対して立ち上がった原告ら *リスベス・セリアニ(43歳

    ヒト遺伝子特許論争(2)(李啓充) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
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    maturiya_itto 2013/06/07
    ヒトのものを特許とすることへの論争。本邦でも(研究進んでなくて重要度は下がるけど)、がん抗原の保有合戦があったり。有名どころだと、H大研究者が某免疫療法チェーンに独占許諾させて(以下略)
  • 医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(15)(李啓充)】 (第2529号 2003年3月31日)

    〔連載〕続 アメリカ医療の光と影 第15回 Conflict of Interest(利害の抵触)(1) ボランティアの死 李 啓充 医師/作家(在ボストン) (前回2526号) 先天性疾患を持つジェシー ジェシー・ジェルシンガーは先天性代謝異常オルニチントランスカルバミラーゼ欠損症(OTCD)の患者だった。OTCDは,遺伝性の尿素サイクル異常症の中では最も頻度が高く,米国では4万人に1人の頻度で起こるとされている。X染色体劣性遺伝で,患児の大部分は男児である。通常,出生直後に高アンモニア血症を呈し,患者の半数は生後1か月内に死亡する。出生直後の高アンモニア血症を生き延び,その後,餌・薬物治療を続けたとしても,精神遅滞などの障害を残す頻度が高いとされている。ジェシーのOTCDは幸い病型が軽く,餌・薬物療法のおかげで,彼は正常な発育をとげた。 思春期の少年が束縛を嫌うのは発育過程としては

    医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(15)(李啓充)】 (第2529号 2003年3月31日)
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    maturiya_itto 2013/05/21
    ゲルシンガー事件については、李啓充のこの連載を参照のこと。遺伝子治療の治験で健常な少年が死亡、FDAの調査で利益相半が大問題になった事件。てか、この記事からもう10年も経つのか……。
  • アウトブレイク(7)(李啓充) | 2011年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2914号よりつづく) 前回までのあらすじ:19世紀後半,天然痘予防接種を法律で義務化する動きが強まった。 ボストンで天然痘が最後に流行したのは1901-03年のことである。このときの流行は,感染者1596人・死者270人を出したが,予防接種の「義務化・強制」をめぐってさまざまな事件を引き起こしたことでも知られている。 予防接種の強制が訴訟に発展 当時マサチューセッツ州で行われていた「義務化」は,天然痘予防接種を公立学校入学の要件とするものだった。そのため就学直前に予防接種を受ける例が多かったのだが,1901-03年の流行で1-5歳児と6-10歳児を比較したとき,その感染率は6倍以上異なり,予防接種の効果は明らかだった。しかし,就学直前に受けた予防接種の免疫効果が時とともに薄れることは明らかだったし,流行発生が判明した直後,ボストン市当局は全市民に対し

    アウトブレイク(7)(李啓充) | 2011年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
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    maturiya_itto 2013/04/26
    反ワクチン論の歴史は、李啓充先生の連載が参考になる。「(ファイファー医師は)絶食や催眠療法を推奨する医師として知られ,天然痘についても「健康に問題がなければかかるはずがない」とする説の持ち主だった」
  • 緊急論考「小さな政府」が亡ぼす日本の医療(4) | 2008年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2771号よりつづく) 前回は,国民負担率が日よりも小さいアメリカで実際の国民負担が日よりも「べらぼう」に重い現実を紹介したが,では,反対に,日よりも国民負担率がはるかに大きい西欧諸国で,国民負担の実際はどうなっているのだろうか? 西欧諸国と可処分所得で比較すると…… 税・社会保険料の負担の重さを比較するに当たって,国によって,税(保険料)率だけでなく控除の仕組みも大きく異なるので,ここでは,単純化のために,「可処分所得(=給与から税・社会保険料等が天引きされた後,手元に残る額)」という「どんぶり勘定」の数字で負担の実際を比較する。表1に,国民負担率と給与に占める可処分所得の割合を国別で比較した結果を示したが,国民負担率が6割,7割を超えるからといって,フランスやスウェーデンの勤労者が,給与の6割,7割を税や社会保険料で天引きされているわけではな

    緊急論考「小さな政府」が亡ぼす日本の医療(4) | 2008年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
    maturiya_itto
    maturiya_itto 2013/02/03
    「国民負担率が大きくなったからといって自動的に個々の国民の実際の負担が重くなるわけではないし,「国民負担率が大きい国(=大きな政府を運営している国)」は,現実的には「事業主負担率が大きい国」と同義」
  • 緊急論考「小さな政府」が亡ぼす日本の医療(3) | 2008年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    最後に医療保険料だが,この「中流」モデル世帯の場合,日では国保と介護保険を合わせて上限額62万円を納入することとなる。これに対し,米国では,無保険者になりたくなかったら,民間の医療保険に個人で加入しなければならない。保険料は,保険の種類,居住地,保険会社の別などで大きく異なるが,マサチューセッツ州最大手の保険会社ブルークロス・ブルーシールド社が運営する保険の中から,日の国保にいちばん近いタイプの保険(註1)に加入した場合,年間保険料は,242万円となり,日の4倍近くとなる。というわけで,この「中流」モデル世帯の場合,租税および年金・医療保険料負担の総計は,日の246万円に対し,米国は493万円と,日のほぼ倍となっている。米国の国民負担率は日より低いのに,租税・保険料などの実際の国民負担は日よりもはるかに重く,国民負担「率」の数字が示すところとは正反対となっているのである。

    緊急論考「小さな政府」が亡ぼす日本の医療(3) | 2008年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
    maturiya_itto
    maturiya_itto 2013/02/03
    国民負担率と実際の負担との乖離について、データを踏まえて。「「国民負担『率』を減らす行為は実際の国民負担を重くする行為である」という真理を突きつけることで対抗しなければならない」
  • 医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(18)(李啓充)】 (第2536号 2003年5月26日)

    〔連載〕続 アメリカ医療の光と影 第18回 Conflict of Interest(利害の抵触)(4) Patient vs. Patent 李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2532号よりつづく) 〔前回(2532号)までのあらすじ:遺伝子治療治験で被験者が死亡,治験のスポンサーは研究者自身が出資した企業であった〕 前回,コーネル大学医学部のロナルド・クリスタル教授が,自ら出資した企業をスポンサーとして虚血性心疾患に対する遺伝子治療治験を行なったことを紹介したが,当時,虚血性心疾患の遺伝子治療領域でクリスタルの最大のライバルと目されていたのが,タフツ大学のジェフリー・イスナー教授だった。2000年2月,FDAは,イスナーが,ボストンのセント・エリザベス医療センターで行なっていた遺伝子治療の治験4件の停止を命令した。死亡例の未報告・インフォームド・コンセントの不備など,イスナーが主導

    医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(18)(李啓充)】 (第2536号 2003年5月26日)
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    maturiya_itto 2012/11/26
    「「利害の抵触」に対する正しい対処は「利害が抵触する状況をつくらない」こと」「アメリカ遺伝子治療学会は「スポンサー企業の株を所有している研究者は,ヒトを対象とした臨床治験に関わってはならない」」
  • 医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(19)(李啓充)】 (第2538号 2003年6月9日)

    〔連載〕続 アメリカ医療の光と影 第19回 Conflict of Interest(利害の抵触)(5) 組織レベルでの利害の抵触 (Institutional conflict of interest) 李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2536号よりつづく) 医学研究に厳しいルールを設ける動き-社会的信頼失墜を危惧 遺伝子治療の臨床治験を巡る問題を例として,これまで4回に渡って,医学研究における「利害の抵触(conflict of interest)」の問題について考えてきた。ペンシルバニア大学での遺伝子治療治験の被験者,ジェシー・ジェルシンガー少年の死亡事件がきっかけとなって,米国では,遺伝子治療研究にとどまらず,医学研究一般における「利害の抵触」について厳しいルールを設ける動きが高まっている。特に,被験者(患者)の生命・健康に重大な影響を及ぼしうる臨床研究においては,基礎研究よ

    医学書院/週刊医学界新聞 【〔連載〕続・アメリカ医療の光と影(19)(李啓充)】 (第2538号 2003年6月9日)
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    maturiya_itto 2012/11/26
    今こそ読み直されるべき一節。「「利害の抵触」に関して医学界自らが厳しく身を律しようとしている米国と比較して,残念ながら,日本では「利害の抵触」に対する問題意識は著しく希薄であると言わなければならない」
  • 「最先端」医療費抑制策 マサチューセッツ州の試み(2)(李啓充) | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    〔連載〕続 アメリカ医療の光と影 第232回 「最先端」医療費抑制策 マサチューセッツ州の試み(2) 李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2996号よりつづく) 前回のあらすじ:2012年8月6日,マサチューセッツ州知事デバル・パトリックは,州議会を通過したばかりの「医療費抑制法」に署名,「われわれは医療費抑制の暗号解読に成功した」と宣言した。 今回の医療費抑制法制定の背景に,マサチューセッツ州では医療費が全米平均と比べて「べらぼうに」高い事情があったことは前回述べたとおりである。 では,なぜ同州の医療費が「べらぼうに」高くなったのかというと,その原因は,私の元勤務先「パートナーズ・ヘルスケア」(以下,「パートナーズ」)が,州全体の医療費を押し上げたからだとされているので説明しよう。 マネジド・ケア台頭に抗してライバル病院が電撃合併 ハーバード系の名門病院,マサチューセッツ・ジェネラル・

    「最先端」医療費抑制策 マサチューセッツ州の試み(2)(李啓充) | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
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    maturiya_itto 2012/10/16
    市場の失敗。日本はどうなるんだろ。「「市場原理を入れれば競争が進んで価格が下がる」はずだったのに「市場原理の下で弱肉強食が進み,強大な力を持つ巨大企業が市場を支配する事態となって価格が上がり続ける」」
  • CTBNL (Column To Be Named Later) : MLB薬剤汚染の醜悪な新展開 - livedoor Blog(ブログ)

    2012年08月20日10:04 カテゴリ MLB薬剤汚染の醜悪な新展開 8月15日、7月に球宴MVPとなったばかりのメルキー・カブレラ外野手(28歳、ジャイアンツ)が禁止薬剤使用の廉で50試合出場停止の処分を受けたことは姉妹サイトに書いた通りだ。 しかし、姉妹サイトにコラムをアップした後、この事件に「醜悪な」新展開があったので、報告する。 出場停止処分が発表された際、カブレラは、選手組合を通じて「検査が陽性となったのは、私が使ってはいけない薬剤を使った結果です」と、潔く罪を認める声明を発表した。 ライアン・ブラウンのように異議申し立てをして争う道もあったのにカブレラがいとも簡単に罪を認めたので、私は「よほど動かぬ証拠を押さえられて争う余地がなかったのだろう」と勝手に推測したのだが、事実は、はるかに醜悪だった。カブレラは、「禁止薬剤はそうと知らずに摂取した。自分に責任はなかった」とする「証

    maturiya_itto
    maturiya_itto 2012/08/20
    現実にこんな斜め上な展開があろうとは……。「「検査結果が陽性と出た後、カブレラは『架空』のインターネット薬剤販売サイトをねつ造。『無罪』の証拠にしようとした」というのである」
  • CTBNL (Column To Be Named Later) : クリティカル・シンキング(批判的思考) - livedoor Blog(ブログ)

    2012年07月16日10:47 カテゴリ クリティカル・シンキング(批判的思考) 昔、科学者をしていたことは、これまで何度も述べてきた。科学者をしていた時代、日を含めて、アジアからの留学生を何人も指導したが、当地の研究者と比べて、「アジアの研究者は、総じてクリティカル・シンキング(批判的思考)が苦手」という印象を受けざるを得なかった。 「クリティカル・シンキング」と、英語で言われても、日の読者にはピンと来ないかも知れない。日語で平たく言えば、「他の人や、世間が言うことを鵜呑みにせず、自分の頭で考える」となろうか? 私が指導した留学生の中で、「クリティカル・シンキングが苦手」の筆頭だったのが、アジアの某大国からやって来た研究者だった。実験結果についての解釈を聞いても、絶対に自分の意見を述べようとしないのである。彼との不毛な議論を繰り返すうちに、やがて、「彼にとって何よりも重要なのは、

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    maturiya_itto 2012/07/16
    お釈迦様パねえと言わざるを得ない……。「<釈迦が「判断基準にしてはならない」と列挙した事柄> *何度も聞かされてきたこと *伝統 *噂 *教義に書かれていること *当てずっぽう~
  • 「医療債務」という名の陥穽(2)(李啓充) | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2980号よりつづく) 前回のあらすじ:米国では「クレジット・スコア」なる数字が個人の信用度を計る指標として使われているが,このスコアが低くなるとローン等に著しく高い利率が適用されるため,貧困者が一層貧する原因となっている。医療債務が原因となってクレジット・スコアが低下する事例も多く,不測の病がきっかけとなって貧困に陥ったり貧困の度合いが悪化したりする国民が増えている。 診療請求額の巨大なばらつき 2012年4月,「虫垂炎」患者に請求された診療費の「ばらつき」を調べた論文(註1)が発表され,全米メディアの注目を集めた。論文の筆頭著者はカリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部救急医療部のレネー・シア医師。対象は,2009年にカリフォルニア州の病院に入院した「虫垂炎」患者(年齢18-59歳,入院日数4日未満)1万9368人だった。シアらによると,診療請求

    「医療債務」という名の陥穽(2)(李啓充) | 2012年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
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    maturiya_itto 2012/06/19
    カリフォルニア州の虫垂炎患者調査(09年・約2万人)。突発的にこの額を請求されるのか……絶句。「診療請求総額の中央値は3万3611ドル(約270万円)」「最低1529ドル(約12万円)から最高18万2955ドル(約1460万円)」
  • CTBNL (Column To Be Named Later) : 自分の口角炎も治せない「藪」 - livedoor Blog(ブログ)

    2012年02月06日04:29 カテゴリ 自分の口角炎も治せない「藪」 歳は取りたくないもので、2年続けて冬に口角炎に悩まされることとなった。 昨年も今年も、きっかけは雪かきだった。雪かきをしてから二、三日後、口角の唇から皮膚にかけて切れ目が入り、物をべる度に痛みに耐えなければならないという不愉快な症状に悩まされるようになったのである。寒風が吹きつける戸外で作業したことが口角の皮膚にダメージを与え、感染の「巣(フォーカス)」を作っているのは間違いなかった。 ニューイングランドに住んで20年以上冬の雪かきを続けてきたが、若いときには一切起こらなかった現象だっただけに、加齢で皮膚がダメージを受けやすくなっていることは容易に推察された。 起炎菌はほとんどの場合カンジダ(真菌の一種)であるので、市販の抗真菌薬(要は水虫の薬だが、カンジダに抗菌力を持たない薬も多いので注意しなければならない)を塗

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    maturiya_itto 2012/02/06
    これは面白い。口角炎に民間療法試したら治ってしまい、何故かを突き詰めて考察。結果、胡散臭さ100%民間療法がきちんとした「治療プロトコル」に。改良後のこれなら試してもいいかなと思う。
  • 前立腺癌スクリーニングをめぐる論争(李啓充) | 2011年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    李 啓充 医師/作家(在ボストン) (2955号よりつづく) 前回までのあらすじ:オバマへの支持率が低下するなか,共和党は「医療制度改革法廃止」を選挙公約にするとともに,同法に対する違憲訴訟を起こし,政治と司法の両面から攻撃を加えている。 以前,コラムで,2009年に乳癌検診をめぐって大論争が起こった事件を紹介した(第2867, 2869, 2871号)。いま,米国では,類似の論争が前立腺癌検診をめぐって起こっているので説明しよう。 PSAによる前立腺癌スクリーニングの中止を勧告 2年前の論争のきっかけは,合衆国予防医療タスクフォース(USPSTF)が,マンモグラフィの開始年齢引き上げと回数減を勧告したことがきっかけだった。勧告が発表されるや否や,「国民に乳癌で死ねというのか!」と,患者団体等が猛反発,政治をも巻き込む大論争へと発展した。今回の前立腺癌検診論争のきっかけも,USPSTFが

    前立腺癌スクリーニングをめぐる論争(李啓充) | 2011年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
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    maturiya_itto 2011/12/20
    改め方、てのは難しい。「PSAは(中略)前立腺肥大や炎症などでも高値を示し得る」「「前立腺癌で死ぬ」患者よりも,「前立腺癌を抱えたまま死ぬ」患者のほうが大幅に多い」