制御された現実とは何か WTCに航空機が突っ込んだとき、ぼくは病院でその映像を見ていた。 ぼくはそのとき、不具者の仲間入りをしたばかりだった。僕は右座骨神経と右大腿の主要な筋を失い、膝下の制御と感覚の一切に、永遠の別れを告げたばかり。膝下ダークマン。考えなきゃいけない問題はほかにも山ほどあって、そもそもこうなるはめになった悪性腫瘍(要するに、ガンってやつだ)が転位しないかとか、輸血血液にABCその他諸々の肝炎が潜伏していないかとか、そういうやっかいな問題を抱えていた。転位すれば次に命が助かるかわからない(というか、ほぼダメだろう)し、C型肝炎になればほぼ確実に肝臓ガンを発症する。さらにさら~に、インターネットでぼくの煩った肉腫の5年生存率を調べると50~70%とか出てくる。 正直いってこいつはまいった。知らなきゃ幸せなんだろ~けど、病名を聞くや否や、ぼくはノートを病院の公衆電話につないで、
09年に34歳の若さで世を去ったSF作家、伊藤計劃(けいかく)さんの未完の絶筆を、盟友である作家の円城塔さんが書き継ぎ、完成させた。長編「屍者の帝国」(河出書房新社、1890円)は、伊藤さんが残した400字詰め原稿用紙30枚の原稿をプロローグにして始まる。故人との共著になった本書に込めた思い、執筆の経緯などについて、円城さんに聞いた。【聞き手・棚部秀行、構成・佐々木宏之】 −−そもそもの出会いから伺えますか。 円城 最初に会ったのはけっこう遅いはずです。06年、小松左京賞に落ちても(ともに最終選考で落選)まだ会っていません。 編集(河出書房新社・伊藤靖氏) ミクシィで円城さんが「僕は早川(書房)に原稿を送ったから、あなたもどうですか」と呼びかけたのは、その落選後ですね。 円城 実際に会うのは07年5月。東京のSFセミナーで。塩澤(快浩)さん(早川書房、当時SFマガジン編集長)と3人で、1時
小島秀夫監督が“自分の分身のような存在”と評したSF作家,故・伊藤計劃氏とは?「伊藤計劃記録:第弐位相」刊行記念トークショーをレポート ライター:大陸新秩序 2011年4月23日,「『伊藤計劃記録:第弐位相』刊行記念トークショー」が,東京都内のジュンク堂書店 池袋本店にて開催された。 伊藤計劃(いとう けいかく)さんは,KONAMIの「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」のノベライゼーション「メタルギア ソリッド ガンズ オブ ザ パトリオット」を手がけたSF作家。2007年にオリジナル長編小説「虐殺器官」でデビューし,期待の新人と評されたが,2009年3月に病気により34歳の若さで亡くなった。2008年に刊行されたオリジナル2作目の長編小説「ハーモニー」は,「虐殺器官」とともに伊藤さんの死後も高い評価を得ている。 このトークショーは,伊藤さんの
いまだに自分の書いたものが面白いのかどうかよくわからない伊藤です。こんばんわ。 痛恨です。第2部、ペンタゴンの場面ですが、 ハドソン研究所のハマーン・カーン もちろん「ハー」マン・カーンです。藤原とうふ店や好きとか嫌いとか最初に言い出したのは誰とかのような機能全くナシのお笑いネタではありません。私の単純な筆記ミスです。ごちそうさまでした。 決断するとかしないとか、最初に言い出したのは誰なのかしら、で売れてるっぽいSFマガジン7月号で、山岸真さんと大森望さんにご紹介いただきました。佐々木敦さんにもブログでご紹介いただいているようです。あと、「少年誌の臨界点を突破!」と各所で話題沸騰の「MONOクロ」の著者であらせられる糸杉柾宏さん(女性)にもブログで触れていただきました。 皆様ありがとうございます。 あと、ぼくのお話を決断主義的なものに含めるとしたら、90年代のパト1&2や黒沢清の「CURE
KONAMIの小島秀夫監督が、SF小説家の故・伊藤計劃氏の『伊藤計劃記録:第弐位相』発売に合わせて行われたトークショーに出演し、思い出などを語った。 2011年4月23日、KONAMIの小島秀夫監督が、SF小説家の故・伊藤計劃氏の『伊藤計劃記録:第弐位相』発売に合わせて行われたトークショーに出演し、思い出などを語った。 冒頭、早川書房の塩澤快浩氏から、伊藤氏の長編第2作『ハーモニー』の英訳版が、フィリップ・K・ディック賞の特別賞を受賞したことが発表された。その早逝が惜しまれながらも、日本を超え、世界へと影響を拡大していく伊藤計畫氏と小島監督との関係とは。小島監督と伊藤計劃氏の関係は、単に『メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』のノベライズを担当したという以上のものがある。 小島監督と伊藤氏が最初に出会ったのは、1998年ごろの春の東京ゲームショウ。伊藤氏が作家デビューす
09年に34歳の若さで世を去ったSF作家、伊藤計劃(けいかく)さんの未完の絶筆を、盟友である作家の円城塔さんが書き継ぎ、完成させた。長編「屍者の帝国」(河出書房新社、1890円)は、伊藤さんが残した400字詰め原稿用紙30枚の原稿をプロローグにして始まる。故人との共著になった本書に込めた思い、執筆の経緯などについて、円城さんに聞いた。【聞き手・棚部秀行、構成・佐々木宏之】 −−そもそもの出会いから伺えますか。 円城 最初に会ったのはけっこう遅いはずです。06年、小松左京賞に落ちても(ともに最終選考で落選)まだ会っていません。 編集(河出書房新社・伊藤靖氏) ミクシィで円城さんが「僕は早川(書房)に原稿を送ったから、あなたもどうですか」と呼びかけたのは、その落選後ですね。 円城 実際に会うのは07年5月。東京のSFセミナーで。塩澤(快浩)さん(早川書房、当時SFマガジン編集長)と3人で、1
引用元:http://toro.2ch.net/test/read.cgi/bookall/1345797466/ 385 :この名無しがすごい!:2013/06/10(月) 20:25:30.97 ID:/DZnys// 横からで悪いんだが、このアマゾンのレビュー 強襲部隊―米最強スペシャル・フォースの戦闘記録の伊藤計劃さんのレビュー 人はどんな事柄からもやたらと教訓を引き出そうとする。戦争ならばなおさらだ。「地球よりも重い」ところの命が大盤振る舞いでドカドカ消費され、金もインフラも壮大に失われる。湾岸戦争で石油の利権云々ゆーおめでたいアメリカ陰謀論者もいたけれど、現代の戦争のコストは、はっきりいってそんなもんではとーてー見合わないほど巨大なものにふくれあがっている(とくにアメリカ式の戦争のコストは)。現代の戦争は支配とか利権とかでは埋め合わされない、ムチャクチャ効率の悪いソリューション
「シュライク」というとSF者は問答無用でハイペリオンであり、ミリオタにとってはAGM-45なわけですが、今回はシュライクの和名、すなわち百舌のお話でございます。 百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC) 作者: 篠房六郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/06/23メディア: コミック購入: 21人 クリック: 289回この商品を含むブログ (188件) を見る 「ああ丁度樺島みたいな非モテの顔面のフォルムが不自由な伊藤とか言う奴が通りすがりのドMですんで何でもおっしゃってください私のアースホールカタログは凶暴ですとかアタシにほざくから丁度いいわ適当になんか頭脳奴隷としてこき使ってやるわ」 というありがたい女王様(巨乳・聖なるジャージ着用)のお言葉を受けて歴史に残る女王様のお仕事に初号機の馬鹿数字的起動確率程度に貢献させていただきましたことは身に余る光栄でちなみにこのとき「積
03:05:19 戦士がハッチから踏み出すと、シンプルな物理法則が主導権を握った。物は落下するという現実が。 機はあっという間に戦士の後方に遠ざかっていったが、それを見ている余裕はなかった。後流が戦士の躯を洗い、もみくちゃにして男の方向感覚を奪おうとやっきになっている。戦士は足を広げて膝を折り、手のひらを下に向けて蛙のような姿勢になった。姿勢が安定し、上下左右の感覚が戻ってきた。バランスが完全に回復したことを理解すると、戦士は本題に取りかかった。頭を下に向け、気をつけの姿勢で弾丸のように降下しはじめる。 鼻の奥が痛んだ。高高度からの降下に備えて、降下用のキャビン内を減圧していた時に、鼻腔内の毛細血管が充血したためだ。1万5千フィート以上ともなると、空気の薄さは生命に危険を及ぼすほどだ。 物理法則に従って、戦士の躯はどんどん加速していった。今や末端速度は125マイルにも達し、高空の冷却された
東浩紀さんにSankei Webの【私の本棚】で触れていただきました。 さて、And now for something completely different、なんと、被ってました。何が? 永遠が。とかいう勝手にしやがれごっこは置いといて、 http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=53511713 はいー。このパワエレなノイズユニット、名前が「Genocide Organ」です。 http://en.wikipedia.org/wiki/Genocide_Organ げげ、86年結成。20年選手ですよ。ちなみにこちらは「虐殺機関」と訳されている模様。日本語では被ってない。虐殺する組織かエンジン。私のほうは虐殺する内臓なので。 http://www.yaneura.co.jp/sc
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