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yocinovに関するmaturiya_ittoのブックマーク (4)

  • 「ナントカ療法を模索するということ」 - yocinovのオルタナティブ探訪

    医者という仕事をしていると、主治医から「これ以上は有効な治療がありません」「治癒を目標とした治療戦略を立てるのは困難です」などの病状説明を受けた患者さんやご家族、あるいは近しい方が、代替医療や補完医療の「ナントカ療法」の可能性を模索するという構図をしばしば目にすることがある。 「ナントカ療法」を模索してしまう心情は理解の範囲外のものではない。キューブラー・ロス著「死ぬ瞬間」によれば、人が死に直面した際には「否認(自分が死ぬなんて嘘だろ)」→「怒り(なぜ死ぬのが自分でなければいけないのか)」→「取引(死なずにすむ方法はないものか)」→「抑うつ(何もする気が起きない)」→「受容」のプロセスを辿るとされる。「ナントカ療法」を模索するのは文字通り「取引」のステップの一形態であり、何ら特別なことではない。 近しい人と死に際の時間を共有する経験などというものは、多くの人間にとっては極めて限定的なものだ

    「ナントカ療法を模索するということ」 - yocinovのオルタナティブ探訪
    maturiya_itto
    maturiya_itto 2015/04/22
    「「標準治療がダメなら代替医療しかないよね」という発想は、「女子へのプレゼントでアクセサリーがダメなら花束以外には思いつかないよね」という、極めて想像力に欠けた中二病的な発想とも言える」
  • 「血液クレンジング」 - yocinovのオルタナティブ探訪

    (2012年12月31日にtwitterでつぶやいたものの転載) オゾン療法(血液クレンジング)をPubMedで調べてみた。Autohemothrapyでヒットしたのは112件、臨床試験は12件。Autohemotransfusionでヒットしたのは72件、臨床試験は4件。この中で英語のabstractがあるものをreviewしてみる。 臨床試験の多くが末梢動脈閉塞性疾患(PAOD)を対象とし、慢性肝炎が少々だが、RCTと思われるものはPAODに対する1報と重症肝炎に対する1報のみ。 ポルトガルの同一グループが最多の5報を報告しているが、その内の4報ではPAOD患者における臨床データで過酸化物質、凝固マーカー、炎症性マーカー、サイトカイン、NK活性、脂質代謝などの変動を測定し「有害事象がない」と結論づけている。 残りの1報では、PAODを有する維持透析患者において「無痛歩行距離が有意に延び

    「血液クレンジング」 - yocinovのオルタナティブ探訪
  • 「個別化医療とは何か?」 - yocinovのオルタナティブ探訪

    デイヴィット・サケットが「根拠に基づく医療(EBM; evidence-based medicine)」を提唱した1990年代以降、その概念は、一部の誤解があるものの、臨床の現場に広く浸透しています。現在標準的に使用されている薬剤や治療法の多くは、大規模集団における臨床試験の結果(エビデンス)を下に取捨選択されています。特定の疾患と診断された患者は、その疾患にエビデンス順位の高い薬剤や治療法から検討されることになります。 所詮、一人の医師の経験はごく限られたものです。仮に50年間医師として働いたとしても、診たことのない疾患は山のようにあるはずです。診たことはあっても、遥か昔に1-2例だけなんてことも少なくないでしょう。そんな乏しい経験の上に築かれる「勘」だけに頼った医療はまっぴらごめんです。先人たちが蓄積した根拠を参考にしようとする態度は至極当然のものと言えます。 しかしEBMには、「画一

    「個別化医療とは何か?」 - yocinovのオルタナティブ探訪
    maturiya_itto
    maturiya_itto 2015/04/22
    本来のEBMと個別化医療の定義・歴史・限界、そして患者を誘導する「個別化医療」について。
  • 「池袋がんクリニックの『さい帯血幹細胞移植療法』とは何か?」 - yocinovのオルタナティブ探訪

    「さい帯血移植」をご存知でしょうか? さい帯の中には血液の元になる造血幹細胞が豊富に含まれており、骨髄移植や末梢血幹細胞移植と並んで難治性の造血器腫瘍の患者さんを救命しえる有用な治療法の一つとしてその意義を高めています。特に、血縁者や骨髄バンクにHLA適合ドナーが見つからない、あるいはそのコーディネートを待つだけの猶予がないなどの場合には、代替ドナーソースとしての地位を確立しています。 しかし、Googleあたりで「さい帯血移植」と検索しますと、トップページの広告欄に『さい帯血移植療法でがん治療/池袋がんクリニック(http://bit.ly/17LqAiv)』の文字が真っ先に飛び込んできます。移植医療の難しさを知る一人の人間としては「クリニックでさい帯血移植?」と眉を顰めずにはいられません。 リンク先では『「あきらめないがん専門クリニック」として、進行がんを積極的に治療します』と力強く宣

    「池袋がんクリニックの『さい帯血幹細胞移植療法』とは何か?」 - yocinovのオルタナティブ探訪
    maturiya_itto
    maturiya_itto 2013/10/06
    ヤバいクリニックにおける「さい帯血幹細胞移植療法」検証。非常に丁寧。移植片 対 宿主病回避のために近親間の輸血は避ける、でも杜撰なクリニックだとそれに近い事も起こり得る……てのは覚えておいて良いね。
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