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今日から使える 医療統計学講座 【Lesson11】 同等性・非劣性の解析 新谷歩(米国ヴァンダービルト大学准教授・医療統計学) (2967号よりつづく) 臨床研究を行う際,あるいは論文等を読む際,統計学の知識を持つことは必須です。 本連載では,統計学が敬遠される一因となっている数式をなるべく使わない形で,論文などに多用される統計,医学研究者が陥りがちなポイントとそれに対する考え方について紹介し,臨床研究分野のリテラシーの向上をめざします。 通常の解析では,P値が0.05より小さければ「差がある」,0.05以上であれば「差がない」としますが,「差がない」という事実のみに着目して,「比較群が同等である」と判断してはいないでしょうか? これは統計的にみて,絶対にしてはいけません。P値では,差があることは証明できても同等であることを証明することはできないのです。 では,どうすれば統計的な同等性を
今日から使える 医療統計学講座 【Lesson4】 多重検定 新谷歩(米国ヴァンダービルト大学准教授・医療統計学) (2937号よりつづく) 臨床研究を行う際,あるいは論文等を読む際,統計学の知識を持つことは必須です。 本連載では,統計学が敬遠される一因となっている数式をなるべく使わない形で,論文などに多用される統計,医学研究者が陥りがちなポイントとそれに対する考え方について紹介し,臨床研究分野のリテラシーの向上をめざします。 この夏,日本の各地で医療統計について話す機会を持ちました。その中で,多くの方からリクエストをいただいたのが多重検定による問題です。 見過ぎによる出過ぎ? 研究論文を国際誌に投稿する際,統計手法の問題点を指摘された経験を持つ方は多いでしょう。中でも論文のレビュアーのチェックリストに載っているのではないかと思うほど頻繁に指摘されるのが,多重検定による問題です。「比較群の
今日から使える 医療統計学講座 【Lesson2】 回帰分析モデルの選び方 新谷歩(米国ヴァンダービルト大学准教授・医療統計学) (2927号よりつづく) 臨床研究を行う際,あるいは論文等を読む際,統計学の知識を持つことは必須です。 本連載では,統計学が敬遠される一因となっている数式をなるべく使わない形で,論文などに多用される統計,医学研究者が陥りがちなポイントとそれに対する考え方について紹介し,臨床研究分野のリテラシーの向上をめざします。 飲酒と肺がんの関連を調べるため,肺がん患者と健常者の飲酒率を比較したところ,肺がん患者の飲酒率は健常者に比べ統計的な有意差をもって高いことが分かりました。では,肺がんと飲酒の間に関連性があると言えるでしょうか? 答えは明らかにノーです。通常飲酒者の間では喫煙率が高く,飲酒が肺がんに関連しているのか,喫煙が関連しているのか,不明だからです。このような現象
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