NHKの大河ドラマ「どうする家康」には、徳川家康が人質時代などを過ごした駿府(静岡市)や天下統一の足がかりとなった浜松城(浜松市)など、静岡県内が主要スポットとして登場する。ゆかりの地を訪れてもらおうと、鉄道各社があの手この手を繰り出している。 帰宅客で混む5月12日夕の静岡駅コンコース。浜松市の「出世大名家康くん」などゆるキャラ3体が現れ、写真を撮ろうと人だかりができた。遠州地域9市町とJR東海の関係者は、浜松城などドラマで登場した場所を紹介したパンフレットを配って観光PRをした。「大河ドラマ、見ています」と答えながら受け取る人もいた。 JR東海は4月下旬から約1カ月間、列車内の広告すべてを9市町の観光ポスターにして、家康ゆかりの地を紹介する「テーマトレイン」を東海道線の熱海―豊橋間で走らせた。このころは、武田信玄に大敗した「三方ケ原の戦い」がドラマで登場するなど浜松が舞台だった。JR東