12月15日、モスクワ中心部で、モスクワの民族主義の若者たちと、カフカス出身の若者たちが衝突し、暴動が起きた。発端は、12月6日にロシア人の若者がカフカス出身のイスラム系の若者に射殺されたことだった。 ロシアでは、モスクワをはじめとする主要都市で、外国からの労働者の流入によってイスラム教徒の数が急速に増大しており、スラブ系ロシア人の反発が広まりつつある。また、ロシア当局もイスラム教の台頭を警戒し、抑え込もうとしている。 ロシアには、イスラム教徒を地域別に統合する3つの組織(ムフティーアト)がある。12月7日には、これに加えてもう1つの組織が設立された。 だが、これに対して、ロシアのイスラム教徒を代表するムフテイー(イスラム法の法解釈を提示する法学者。ロシアにおけるイスラム教の指導的な役職)が反発している。 「ロシア・イスラム調和の協会」という名前を持つ、この新しい組織は「大統領府で働いてい