1月17日に聖マリアンナ医科大学(以下、聖マリ)が公表した第三者委員会の調査報告書は、大きな衝撃を与えました。2018年から続々と明らかになった医学部受験における女性差別。聖マリは「差別の認識はない」としていましたが、調査報告書には驚きの実態が書かれていました。 第三者委員会の調査の結果、志願票・調査書に性別・現浪区分で配点がつけられており、2017年度入試からその差が大きくなっていることが判明。現役男性と現役女性では60~80点差、現役と1浪では20点差――とほぼ一律で差がつけられていることが明らかになりました。 聖マリの志願票・調査書配点 2015年度:男女差18点 浪人減点 2016年度:男女差18点 浪人減点 2017年度:男女差60点 浪人減点 2018年度:男女差80点 ※多浪の女子にはマイナス点も 聖マリの受験の実態をどのように考えるか。医学部専門予備校「ACE Academ
姉は昔から「お勉強」はできるけれど、世間知とか常識とかにはあまり聡くない、いわゆる天然なお嬢さんだった。 小学生くらいの頃から「医者になる」と公言していて、周囲もそれが当然と考えていた。頭がいいのもあったし、なにより勉強に関しては誰より律儀だった。 不真面目な学生だった俺はなんであそこまで毎日真面目に机に向かえるのだろう、と不思議だった。 彼女は県内でも一番といわれる高校(もともと男子校で、姉の入るタイミングくらいに共学化された)に進み、そこでもしゃかりきに勉強に励んだ。 成績も「医学部には普通に入れる」くらいをキープしていたらしい。 俺も親も姉も普通に現役合格するものと思っていた。 だが、落ちた。 姉は本気で悔しがっていた。 俺は「やはりお医者さんになるのは大変なんだな」くらいにしか思わなかった。 姉は浪人し、上京して予備校通いを始めた。 そして翌年に私立の医大に合格した。 そうしてつつ
「必要」が5割以上!?東京医科大学での女子減点に、医師は何を思うのか? 医師653人のアンケート回答結果 「ありえない」「女性差別だ」――東京医科大学が女子受験生を一律で減点していたことが8月初めに公にされた時、多くのメディアがそう報じ、また医師の中にもそれに沿った発言が見られました。一方で、「あくまで医療現場の苦しい事情を知らない部外者の批判である」という印象を受ける医師も多いようです。 エピロギ編集部は8月28日から9月9日にかけ、株式会社メディウェルの医師会員の方に対して、東京医科大学での入試における女子減点やその背景事情に関してアンケートを実施しました。集まった653人の回答(参考:回答者の属性)からは、半数以上の医師が東京医科大学の対応を「必要」と考えていることが判明しました。 東京医科大学の入試における女子減点に、医師は何を思うのでしょうか?653人の医師のアンケート結果を以下
前回、東京医大の男女差別について書いた。 現役の医者が語る「医療の現場が男性医師を渇望する理由」 要約すると 「男女差別的な入試をしてしまったのは確かに良くない事だ」 「けど現状では男性医師による身を粉にした働き方が国民の幸福には必要であるというのも、また事実である」 「だから現場の医療者からみれば、東京医大のやった事にも同情の余地はある」という話だった。 ただあの記事を読んだ方の中で、こう思った人も当然いるはずだ。 「女性は妊娠・出産があるから社会進出が難しいというのならば、そのぶん周りの人達がバックアップしてあげればよい話だろう。 女性の社会進出を推し進める為にも、今後はそういう体制をしっかり整えていく必要があるのではないか」 実はこの問題も凄く難しい問題をはらんでいる。今回はそのあたりの事象を詳しくみていこう。 専業主夫を好きになれないハイスペ女子問題 「女性医師では回せないと言うな
すでに多くの人も指摘しているし、馬鹿馬鹿しいのでいちいち言わないでもいいのかなとも思いつつ、まだ変な記事がたくさん流通しているうえに、「この調査は男女や浪人回数などでの下駄を判定できるような正確なものではない」という但し書きもされておらず、まったく不正確なので一応書いておくわけですが。 全医学部に聞いてみた。男女の医学科合格率、こんなに差が大きかった【独自調査】 https://www.huffingtonpost.jp/2018/08/10/igakubu-data_a_23499881/ 当たり前のことですけど、受験する男性と女性がまったく同じ学力だという証明がない限り、本件がハフィントンポストの独自調査だろうが何だろうが「合格率に男女差があること」自体には何の問題もないわけですよ。 ハフィントンポストに限らず、単純に男女の受験者数と入学者数とを見比べて記事にしたうえで、男女差があるこ
東京医科大学の入試で女子が一律に減点されていた問題について、女性医師を対象にアンケート調査をした結果、大学の対応に何らかの理解を示す人が6割を超えたことがわかりました。専門家は、医師の長時間労働に女性医師が無力感を感じていることの表れだと指摘しています。 この問題について、女性医師向けのウェブマガジンを発行している企業がネット上でアンケートを行い、103人から回答を得ました。 このなかで、大学の対応について、意見を聞いたところ「理解できる」と(18.4%)「ある程度理解できる」を(46.6%)合わせた回答は65%に上りました。 その理由を聞くと「納得はしないが理解はできる」とか「女子減点は不当だが、男性医師がいないと現場は回らない」といった意見、さらに「休日、深夜まで診療し、流産を繰り返した。周囲の理解や協力が得られず、もう無理だと感じている」など大学の対応がおかしいと感じながら厳しい医療
国公立大学の2次試験の前期日程が25日、全国で始まった。仙台駅では東北大に向かう臨時バスに受験生と一緒に乗る父母が増え、そのあおりで乗り切れない受験生が続出。東北大は試験開始を30分遅らせた。 東北大などによると、午前10時から外国語の試験を予定していたが、午前9時半ごろになっても、仙台駅では300人ほどの学生らが東北大行きのバスを待っている状況だったという。東北大は試験開始に間に合わないと判断し、開始を30分遅らせた。 市バスを運行する仙台市交通局によると、仙台駅から東北大に向かう臨時バスが大混雑。受験生と同乗する父母が例年よりも目立った。やはり東北大と結ぶ定期運行のバスに父母を誘導したが、そちらも満員になってしまったという。(福島慎吾)
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