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ブックマーク / air-tale.hateblo.jp (2)

  • “新進作家”、レジェンド・エリスンに嚙みつく?――ハルキムラカミによる若干のSF批評に就いて - 街道日誌

    村上春樹の作品についてはさまざまな人がさまざまなことを言っているが、ある種の作品がSFの質を帯びているのは疑い得ない。「SFマガジン」が2006年に行ったオールタイムベスト・アンケートでは、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』は国内SF長編48位にランクインしている。 さて今回は筆者が偶然発見した村上によるエリスン『死の鳥』書評を紹介する。氏がそのを「読んでいた」ことそのものは、翻訳家・風間賢二氏のエッセイ集『快楽読書倶楽部』(創拓社)によって熱心なSFファンの間ではこれまでも知られていた。ただ、この記事は風間氏が早川書房の編集者であった時代、喫茶店で原稿の受け渡しをした際に村上が『死の鳥』について言及した、と書いてある程度で、村上自身がエリスンについて書いた文章が存在するとは筆者はまったく知らなかった。また、インターネット上にもこの書評に言及しているサイトが見当たらないので

    “新進作家”、レジェンド・エリスンに嚙みつく?――ハルキムラカミによる若干のSF批評に就いて - 街道日誌
    murashit
    murashit 2024/05/10
  • ■ - 街道日誌

    横書き詩を集成した、奥付を含めなければわずかに99ページの『山陽子全集』2巻(漉林書房)。自分の詩的人生において屹立するあの「遙るかする、するするながらⅢ」を収める。「遙るかする、するするながらⅢ」は2000年代なかごろからネット上で引用が拡散し、定期的に話題になっているようにみえるけれど、このただ一篇で代表される詩人ではないと書を読んで断言したい。「遙るかする、するするながらⅢ」が人類語からはなれゆく擬音を刻んで読者の聴覚に訴える側面が強いとすると、「あかり あかり」はその造形性の異質さでもって読者の視覚を撹乱する。一枚、引用の範囲と信じて写真で紹介してみたい。 これはあくまで部分なのだが、この詩人はまだワープロもない時代、既存の漢字を繰りぬいて創造した造語をこの詩に鏤めている。この全集で読む限り、「既存の漢字の部首だけを抜いた結果、全角ではなく半角のサイズになっている存在しない漢字

    ■ - 街道日誌
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