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ブックマーク / book.asahi.com (7)

  • 落選がもたらした中上健次との出会い:私の謎 柄谷行人回想録⑦|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 近所の公園を散策する柄谷行人さん=篠田英美撮影 書籍情報はこちら ――1967年3月に東大大学院の修士課程を修了して、最初は国学院大学の非常勤講師として英語を教えていたそうですね。 柄谷 当時は、英文科を出てまず英語の教師になるというのは、よくあるパターンでした。いきなり英文学を教えるというのはなかなか難しいから。実は最初に、ある東大の教授から、ある大学の専任講師の職があるということで、面接に行ったんだよ。ほぼ内定していたらしいんだけどね。週3日授業を持ってくれと言われたので、忙しいから週2日にしてほしい、といった。そしたら、その場でもう「さようなら」ということになってしまった。それを斡旋してくれた教授は、僕のことを怒っていたらしい。 ――メンツ丸つぶれだったんでしょうね。それは、指導教官だった大橋健三郎さんではないんですか? 柄谷 別の人です。大橋さんは僕のことが

    落選がもたらした中上健次との出会い:私の謎 柄谷行人回想録⑦|じんぶん堂
    murashit
    murashit 2024/05/17
    中上健次エピソード良すぎる
  • 円城塔さん「怪談」インタビュー 「直訳」で浮かび上がる不思議の国・日本|好書好日

    円城塔さん=撮影・有村蓮 円城塔(えんじょう・とう)作家 1972年北海道生まれ。2007年「オブ・ザ・ベースボール」で文學界新人賞、12年「道化師の蝶」で芥川賞、17年に「文字渦」で川端康成文学賞などを受賞。著書に『Self-Reference ENGINE』『屍者の帝国』(伊藤計劃との共著)『シャッフル航法』『文字渦』『ゴジラ S.P』など。 ホーイチはヘイケ・グレイブヤードでビワを激しくプレイする ――円城さん訳の『怪談』は、日人に長年親しまれてきたラフカディオ・ハーンの名作に、「直訳」という手法で新たな光を当てた一冊です。まずは翻訳にいたる経緯を教えていただけますか。 たまたま原文で読んでみたんですよ。2013年にアメリカに行くことになって、無駄な抵抗として機内で英語でも読んでおこうかなと。なぜ『怪談』を選んだのかは忘れましたが、大した理由はなかったと思います。ところが読んでみた

    円城塔さん「怪談」インタビュー 「直訳」で浮かび上がる不思議の国・日本|好書好日
  • 果てなき“文芸の共和国”を目指す〈ルリユール叢書〉とはーーひとり編集部で30冊刊行できたわけ|じんぶん堂

    記事:幻戯書房 2019年6月から刊行を開始した〈ルリユール叢書〉が22年4月で30点目を刊行! 書籍情報はこちら 〈ルリユール叢書〉編集部、部員は一名。――企画・編集・DTPをひとりで切り盛り 〈ルリユール叢書〉30冊目のジョルジュ・シムノン『運河の家 人殺し』(森井良=訳/瀬名秀明=解説)の見が出来上がった。発刊から丸2年と9カ月、あっという間の歳月であったが、〈ルリユール叢書〉編集部をどうにかひとりで運営してきた。ぼくはいい大人(おっさん)であり、周囲もいい大人なので、誰も褒めてはくれない。『よくやったよな』と自分で自分をとりあえず褒めておこうかと思う。 30冊を33カ月で刊行しているということは、毎月一冊いくかどうかのペースで制作進行をこなしてきた計算になる。小社はあくまでも小社であるから、大手出版社の、資もマンパワーも余裕ありそうな立派な会社組織とはまるで環境が違う。企画から

    果てなき“文芸の共和国”を目指す〈ルリユール叢書〉とはーーひとり編集部で30冊刊行できたわけ|じんぶん堂
    murashit
    murashit 2022/04/26
  • 差別や偏見を隠した「ずるい言葉」を解説 社会学者・森山至貴さんインタビュー|好書好日

    文:篠原諄也 写真:斉藤順子 森山至貴(もりやま・のりたか)社会学者 1982年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻助教、早稲田大学文学学術院専任講師を経て、現在、同准教授。専門は、社会学、クィア・スタディーズ。著書に『「ゲイコミュニティ」の社会学』(勁草書房)、『LGBTを読みとく―クィア・スタディーズ入門』(ちくま新書)。 世の中の「ずるい言葉」はどこか差別に通じている ――森山さんは大学で学生さんに「自分が言われてモヤモヤした言葉」をヒアリングしたそうですね。特にどのような基準で選びましたか? 読者にとっての取っ掛かりが多いにしたかったので、特定の学問分野やジャンルの話だけにならないよう心がけました。女性差別やセクシュアルマイノリティ差別の事例だけでなく、血液型、障害者、ひとり親家庭などの話題も取り上げています。 ただ、どんな話題を選んでもやはりどこかで差別

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  • 「幻の作家」山尾悠子さん1万字インタビュー 幻想小説というレッテルなら作家でいられるかも |好書好日

    文・写真 山崎聡 火が燃えにくくなった世界を舞台に、前半部「Ⅰ 飛ぶ孔雀」と、書き下ろしの後半部「Ⅱ 不燃性について」からなる連作長編。前半部の主舞台は、蛇行した川のなかにある川中島Q庭園。天守閣を借景とした4万坪の池泉(ちせん)回遊式庭園で真夏の大茶会が開かれ、多くの人々が集う。濃い緑の芝に緋毛氈(ひもうせん)と野だて傘。夜は電飾で一面が光の海と化し、パレードの楽隊が大音量で行進する――。散文詩のような文体でつづられる光景が、徐々に物語の予兆をはらむ。 ――『飛ぶ孔雀』の前半部は自身初めての文芸誌掲載でした。 私は40年ぐらい前に(執筆を)スタートした人間で、途中で育児休暇みたいなブランクが長かったりするんですけれども、とにかく40年前に世に出た時といまとは、まったく状況が違っていたんですよね。たまたまご縁があってSFの場所から出たのですけれど、ほぼ最初に書いた「夢の棲む街」がSF専門誌

    「幻の作家」山尾悠子さん1万字インタビュー 幻想小説というレッテルなら作家でいられるかも |好書好日
    murashit
    murashit 2019/05/27
  • 造語だらけのポストヒューマン小説はいかに生まれたか 「宿借りの星」酉島伝法さん8000字インタビュー|好書好日

    舞台は、かつて卑徒を滅ぼした異形の殺戮生物たちが暮らす惑星。罪を犯して倶土を追われた主人公のマガンダラは、異種蘇倶の道連れとともに旅をしながら、彼らの日常が少しずつ変化していることに気づく。それは、静かなる奪還戦争の前ぶれだった――。 ――日SF大賞を受賞したデビュー作「皆勤の徒」から、約6年。「宿借りの星」は初めての長編です。構想はいつからあったのでしょうか。 「皆勤の徒」が造語だらけのポストヒューマン(人類以後)小説で、「人類には早い系」とか「ゼロ・リーダビリティー」などと呼ばれ、挫折者がすごく多かったんですけど、著者としても編集部としても制作に挫折しそうになる苦労の多いだったんです。なので、ぜひ今度は人間のSF長編を書いてください、と依頼されまして。私としても、『皆勤の徒』の造語だらけの文体で長編を書くのはどう考えても無茶だし、完成に何年もかかってしまうと思って、すなおに現代の地

    造語だらけのポストヒューマン小説はいかに生まれたか 「宿借りの星」酉島伝法さん8000字インタビュー|好書好日
    murashit
    murashit 2019/05/13
  • asahi.com:『ロリータ』ナボコフ 話し言葉、「キモいのよ」に 沼野充義さん - 特集 - BOOK

    『ロリータ』ナボコフ 話し言葉、「キモいのよ」に 沼野充義さん [掲載]2007年10月26日朝刊 ■秋の読書特集 第1特集 翻訳新世紀―新訳で文豪を楽しむ ロシア出身の作家、ウラジーミル・ナボコフの『ロリータ』は、いまでこそ20世紀世界文学の最高傑作の一つと認められているけれども、半世紀以上前、原著が英語で出版された当初は、ポルノまがいの危険なとしてセンセーションをまきおこしたものだった。ナボコフは今日ではロシア語と英語を同じように使いこなした天才的バイリンガル亡命作家として有名だが、当時日ではおそらくまったく無名で、当初は猟奇的興味をもって見られていたのではなかっただろうか。 ぬまの・みつよし 54年生まれ。東京大教授。著書に『徹夜の塊 亡命文学論』(サントリー学芸賞)、『ユートピア文学論』(読売文学賞)など。 そんなわけで、最初の大久保康雄訳は、言葉の芸術家ナボコフに対する理解が

    murashit
    murashit 2009/03/24
    沼野さんの顔はじめて見た
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