数年間音沙汰のなかった平塚のキャバ嬢みなみちゃんからの突然のLINEに激怒した。「こんばんは~最近どうしてる~?」。ふざけている。新型コロナの影響で客が激減した席を埋めるための営業。その手に乗るか。僕にもプライドがある。安全面も不安。雑居ビルのワンフロアという密閉された空間は、ウイルス感染の危険度が高い。そのような劣悪な環境で、不特定多数と接触しているギャルと濃厚接触をしたら、長年の不摂生で弱り切った中年のカラダはひとたまりもないだろう。こんなときにわざわざ行くやつはアホである。 「行かないよ」と返信。だが脳からの指令に反して、右手が勝手に動いて、「行くイク~。リンジー同伴しよ~」と返事を打っていた。新型コロナによる自粛ムードに嫌気がさしていたのだ。閉塞感を少しでも吹き飛ばしたかったのだ。昨夏から蓄積した欲求不満を飛翔体「愚息1号」に詰めてドカーンと発射したかったのだ。だが、同伴は許されな