発売前にやたらと話題になっていた本、さっそく読みました。 「IT業界のサグラダ・ファミリア」ともよばれたみずほ銀行のシステム統合。発売前に「ヤバい本がでる」、「最恐のホラー小説」と言われていたのでわくわくしていたのですが、SEの方が血を吐いて倒れたとか、家に帰れないからやけになって住民票を会社に移したとか、デスマで死にかけた人多数とか、そんなことは書かれていません。 この本、構成がよくわからなくて、前半はみずほ銀行の新システムMINORIがいかに素晴らしいか、みずほ銀行はめちゃくちゃすごいことをしたか、そして最後にはみずほフィナンシャルグループの社長の自画自賛インタビューできれいにまとめた第一部、震災直後のシステム障害で大変だったことを淡々と書く第二部、合併直後のシステム障害で大変だったことをけちょんけちょんに貶しまくる第三部という三部構成になっています。 第一部だけを読んだら、苦難を乗り