いじめをしないよう指導する立場の教師が同僚を執拗(しつよう)にいじめ続けた神戸市立東須磨小学校の問題は、加害教諭と歴代管理職らの懲戒処分で一つの区切りを迎えた。管理職がハラスメント行為を助長し、校内では人間関係の悪さに教員らが苦悩、児童の心の傷も癒えない。28日夜には校内で保護者説明会が開かれ、一日も早い学校の「正常化」を願う声が聞かれた。 調査委員会の最終報告書によると、職員室は「死ね」「カス」などの暴言や卑わいな冗談が飛び交い、攻撃的な口調の職員が多かった。前校長は「あいつは公開処刑や」などと公言し、一部から「プチヒトラー」と評されるなど威圧的な言動もあった。東須磨小に長く在籍した教員は「善悪の判断が分からなくなってくる」と表現したという。