軽度の知的障害、あるいは境界域(知的障害とまではいわないけどIQが低め)のひとは正直言って人生の苦労が多いと思います。 1つ目は福祉です。たとえば年金だって、重度の知的障害なら高い確率で通ります。そのいっぽうで、境界域の場合は、他に病名がつかない限り通りません。そのほかの福祉的なサービスもおおむねそんな感じです。 2つ目は療育です。重度の知的障害は、幼いころに確実に発覚します。これはどういうことかというと、知的障害のこどものための療育が受けられるということです。たいていは、個別対応が比較的行き届いていて、知的障害のために苦手なことにも配慮してもらえて、得意なことは伸ばすように関わってもらえます。これが、軽度〜境界域では難しい。 3つ目は受け入れです。2とも関わります。重度の知的障害の場合は、幼いころに指摘され、本人も周囲も否応なしに現実に直面するため、比較的早いうちから障害の存在を認識する