タグ

ブックマーク / kakijiro.net (13)

  • 能登半島・珠洲市「あみだ湯」ボランティアと取材の備忘録

    2024年5月6日〜7日、greenzの植原正太郎くんのお誘いで能登半島・珠洲市に行ってきた。ボランティアの気持ち半分、ジモコロとしてのメディア発信の役割が半分。元旦に起きた地震は、わたしが住む長野県・信濃町で震度5弱だった。この揺れを感じるか否かで印象は大きく変わるだろうと思う。 信濃町から車で約6時間。心理的な距離は近いけれど、身体的な移動距離はしっかり遠かった。金沢駅周辺でgreenzチームと合流し、ガタガタの道路を通って現地に向かう。 いわゆる「ちんさむ」的に車体が浮くバイーンの感覚が何度もあり、スピードを出しすぎて「このまま吹っ飛ぶのか!?」と錯覚するぐらいの衝撃も正直あった。気をつけて運転するのはマストで、それなりに神経は使うことは伝えておきたい。荒廃を象徴する藤の花が山を包みこんでいて、その後に倒壊した家屋がそのままにされた風景が続く。 民間ボランティアの受け入れは珠洲市の「

    能登半島・珠洲市「あみだ湯」ボランティアと取材の備忘録
    netafull
    netafull 2024/05/10
    “微力だと信じたいが現実的にはあまりにも受け入れ側の負担が大きいなと感じてしまった。そもそも安全は保証できないし、大きな余震があれば被災者にもなりうる。”
  • ちゃんとしたゴールデン

    去年のGWはスローダウン宣言をしていて、とてもゆっくり過ごしていたのかな?と思い返したら、気の畑づくりと犬のお迎えがあって毎日ホームセンターに通うような日々だった。 そして一年。今年はちゃんとしたゴールデン感を味わえている。前半は4月の疲れをこそぎ落とすように信濃町でゆっくり過ごした。中日は純粋な2泊3日の旅。富山の氷見にある宿『HOUSEHOLD』に泊まった。印象強いのはでかい鯛を煮付ける事体験。細やかなリクエストに対応してくれるホスピタリティに感激しつつ、セルフでどこまでやるのか?を滞在に持ち込むのはやはりおもしろい。 翌日は金沢へ。1年半ぶりの『sushi直』へ。もうここのお寿司だけで一年生きていけるぐらい好きで、むしろほかの高級お寿司屋さんに行っても「比較ッッッ!」のスタンドを出現させてしまう。 人生に大事な”の物差し”は欠かせないけれど、もうお寿司とお肉の枠は埋まってしまっ

    ちゃんとしたゴールデン
    netafull
    netafull 2024/05/03
    “顔はtofubeats、声はKreva、身体はネテロ会長。”
  • 演劇「鴨川ホルモーワンスモア」の衝撃

    昨年、人生初の観劇をしてきた。なんてしっくりこない動詞なんだろう。観劇をしてきた。使い方合ってるのか? 演劇に疎い私でも頻繁に噂を耳にしていたヨーロッパ企画。わざわざ高知公演の抽選に応募して、見事当選した。数年ぶりの高知だ!と取材も絡めつつ、ほぼ遊びの気持ちで乗り込んだ。 ほかの演劇経験がないため、比較しようがないのだが、目の前に生の人間がエネルギーを発している様が衝撃だった。しかも、舞台上には10人以上が所狭しと動き回り、登場人物それぞれの物語を展開していく。目まぐるしくもあるが、一瞬でも集中力を失ったら振り落とされるような姿勢にもなった。 「絶対におもしろいから、ついてこい!」 そんな自信が舞台上から滲み出ていた。生身すげー。ストーリーも演出も舞台装置も、ぜんぶがすごい。テクノロジーが一切使われていなかった。手元にあったスマホがオーパーツなんじゃないか?と思うぐらいに2時間の物語に五感

    演劇「鴨川ホルモーワンスモア」の衝撃
    netafull
    netafull 2024/04/20
    “冬の間、低温平熱の生活を続けていたため、人間の欲求を受け止める役回りでクラフトインターネットを書く暇もない。”
  • 普通二輪免許を取るぞ!バイク柿次郎バイクBKB日記①

    春の訪れに色めき立って、いきなり普通二輪免許を取ることにした。 父親が若い頃にバイク乗りで事故った経験があり、右肩に大きなアザがあることを何度も言われていて、「バイク危ない、アカン!」と思っていた。それでも、長野県信濃町の自然豊かな風景と四季の感性を肌身で感じられる装置としての好奇心が勝った。 大きなきっかけは、栃木県・黒磯でカフェをやっているSHOZO COFFEEの菊地省三さんにバイクの気持ちよさを教えてもらったことだ。旅人として好きな景色を見つけやすい。自分だけの好きな道を見つける。そこで立ち止まって写真を撮るのもよし。車の室内空間における安心感は捨てがたいけれど、リスクの果てにある身体性の移動はとても興味深いなと思えた。 実際、通い慣れた道はシンプルな往復移動になりやすく、横道に逸れることの抵抗感がどうしても出てくる。田舎道であっても駐車場がなければ、「あ、いいな」と思ったからとい

    普通二輪免許を取るぞ!バイク柿次郎バイクBKB日記①
    netafull
    netafull 2024/03/27
    “バイクはHONDAのCL250で考えている。理由は柿色だから。”
  • 3月は身体のメンテナンスと出張の闘い

    気づいたら3週間ぶりの日記だ。毎回日記なのか怪しいぐらいテーマを考えてしまうのだが、今回は3月について考えてみたい。 魔の年度末。なんか忙しいことで有名だろう。冬と春の境目。暖冬の影響と遅れた寒波で、山奥の信濃町は余裕で冬が続いている。春眠暁を覚えずといわれるように、人間は自然の変化の影響を色濃く受けて、この時期は不調になりやすい。 そこに花粉のダブルパンチ。 3月の出張は「大阪」と「富士吉田」での登壇だった。限りなく日帰りに近い1泊で、曖昧でずるずるな直帰力を磨いている真っ只中なのだが、出張後のダメージと回復力が昨年とは比べ物にならないぐらい落ちている。一体、何が起きているのだろう? 身体の変化と違和感は、健康の基準値がひとつあると思っていて。3月は過去最高の接骨院通いに成功。その数は週2の計8回。温泉は週3回ぐらい浸かっていて、眠っていたストレッチポールを引っ張り出して柔軟性を取り戻そ

    3月は身体のメンテナンスと出張の闘い
    netafull
    netafull 2024/03/24
    “出張後のダメージと回復力が昨年とは比べ物にならないぐらい落ちている。一体、何が起きているのだろう?”
  • 生のクラフトビールを感情ごと持ち帰る

    1月6日から訪れていた2年ぶりの道東ツアー。つるつるの氷の上を拓郎くんの新車で走り抜ける。空が広い。海が近い。長野の起伏ある景色とは当然違っていて、荘厳な自然が人間に与える影響は計り知れないなと思う。 中標津のワイルドミルク取材を終えた我々は、弟子屈の「つじや堂」へ。ここ5年間で4度も訪れている滋味深いスープカレーの名店でもある。ほかにも古着、レコード、雑貨など、ひとりの人間が持ち得る引き出しの総量をはるかに超えている品揃え。死ぬまでにあと10回ぐらいは立ち寄る気がしてならない。 夜は帯広で宿泊予定だったのだが、拓郎くんの提案で鶴居村に新しくできたクラフトビール醸造所『Brasserie Knot(ブラッスリーノット)』に立ち寄った。初日も二日目も夜の飲み会でここのビールを飲んでいて、聞けば拓郎くん率いるドット道東がディレクションに携わっているそうだ。なんていい仕事!そんな仕事やりてえ

    生のクラフトビールを感情ごと持ち帰る
    netafull
    netafull 2024/01/22
    “「あとで考えたらいいや」。 この精神で950mlサイズのグロウラーに生ビールを詰め込んで、帯広空港→羽田空港→長野駅→信濃町までの帰路約7時間をアナログ輸送で持ち帰ったのだ。”
  • 野菜、温泉、接骨院がおれのウェルビーイング

    12月に詰め込んだ深夜飲みの疲れがようやく取れてきた。なんでこんなにも身体が疲れるんだろう?と10年ほど悩んでいたのだが、移動しすぎ&深夜までお酒飲みすぎに尽きることがわかってきた。 2023年は過剰な人付き合いにブレーキをかけるべく、犬を飼って畑に向き合うスローダウン宣言をした。5月から9月くらいまで人が変わったように、信濃町の自然と共に暮らすことができて、良くも悪くも健康の基準点が身体に馴染んだのだろう。 9月半ばから糸が切れた凧、いや鎖が引きちぎれた衝動の塊になってしまい、宮古島→沖縄→台湾と10日ぐらい旅に出てしまった。その後も郡山、京都、東京、福島、山口、山形と仕事やイベント行脚に飲み込まれた結果、いつもの身体カチカチゾンビに成り果てた。社員はみんな「また始まったな」と冷めた表情で眺めている。 いかんせん基準点があるので疲れを感じやすい。深夜3時まで飲むと翌日は体調崩壊。風呂に入

    野菜、温泉、接骨院がおれのウェルビーイング
    netafull
    netafull 2024/01/16
    飲酒は本当に疲れる。内臓から疲れるのを実感する。“12月に詰め込んだ深夜飲みの疲れがようやく取れてきた。なんでこんなにも身体が疲れるんだろう?と10年ほど悩んでいた”
  • ローカル取材で生まれる「返礼」の意識

    一般的にインタビュー取材は、会議室や喫茶店で1時間ぐらい話すイメージが強い。実際、東京の編集プロダクションで修行をしていた若手時代はそういった取材が多かった。相手は威厳をまとった企業の社長だったり、事実を淡々と伝える広報担当だったり、時には芸能人やアーティストの場合もあったり。この世に存在するすべての人にアクセスできるのがインタビューという”相手の話を聞き出して、文章に落とし込む”仕事の特性かもしれない。 そもそも誰に聞くのか。何を聞くのか。どんな対象者にその言葉を届けたいのか。いわゆるライター編集の肝は、この前提条件をおもしろく作り上げることにある。事実と客観を行き来し、具体と抽象を意図的に操る。振れ幅が大きければ大きいほどに「どういうことだろう?」と好奇心をくすぐる仕立てにもなるし、ありのままをそのまま伝えることでニュース的なファクトを集めることもできる。スタイルはバラバラ。媒体と編集

    ローカル取材で生まれる「返礼」の意識
    netafull
    netafull 2024/01/14
    “第一発見者の気持ちを純度高く持ちたいのなら、心と身体を行きたい土地に放り込んだが早い。これこそ旅のおもしろさじゃないだろうか?”
  • 「人生の孤独を持ち込むな」ローカルのコミュニティ問題

    なぜ、人は孤独を持ち込むのか? 人が集まるお店やコミュニティを始めると、どうしても難しい問題にぶつかってしまう。それは”安いお金人生の孤独を持ち込む人”との対峙だ。家族や会社など、時代の変化によって構造がゆるやかに壊れ続けている。豊かな暮らしの定義とは一体なんなんだろうか?と自問自答する人も多いだろう。 歴史的にすべてが完璧に揃っている時代なんて皆無だとは思うが、現代社会の機能は、より外へ外へと人間の求めるサービスが生まれている気がしてならない。オンラインサロンはその象徴といえるだろう。是非は置いといて、安い対価を支払って個人の孤独を埋めようとするタイプはどこにだって存在する。 スナックやキャバクラ、ホストクラブなどのサービスは、対価と信頼の中で孤独を埋める装置として高い需要がある。スナックは土地の信頼を糧にした居場所として機能し、キャバクラやホストクラブは振る舞いはどうあれ高い対価を払

    「人生の孤独を持ち込むな」ローカルのコミュニティ問題
    netafull
    netafull 2024/01/14
    “都内含めて良いクリエイターを集めて、持続的な場の価値を生んでいるコワーキングは必ずといっていいほど面接が用意されている。ここにサービスとして会員を増やし、経済合理性を目指せばそれでいいや、との差が生
  • 新年一発目の仕事は試される大地「道東ツアー」

    北海道の東側エリア「道東」。2016年10月末にジモコロ取材で訪れてから縁が生まれて、これまで6回ぐらい旅をしている。取材をすることもあれば、純粋な遊びで行くこともある。 未知の領域を開拓するような楽しさもあれば、冬の厳しさと広い大地の物悲しさに触れることもあって、入植の歴史から現代に生きる人々の暮らしまで想像を巡らすことが多い。 きっと移動距離が関係しているのだろう。便利に慌ただしくA地点からB地点に移動することはできない。今回の目的は一般社団法人ドット道東が手掛ける『DOTO-NET』のキックオフイベント。信濃町から長野市まで車で移動し、北陸新幹線で東京前乗り。翌朝、羽田空港から釧路空港INしたら、友人でもあるドット道東代表・中西拓郎くんが車で会場の浦幌町「トリノメ商店」まで送り届けてくれた。 道東エリア全域、東京、長野から約30名が、このイベントのために集っていた。みんな等しく遠い。

    新年一発目の仕事は試される大地「道東ツアー」
    netafull
    netafull 2024/01/13
    “意味のない比較の呪いを受けてしまった現代人にとって、幸せの基準を他者に委ねてしまう性質はとても儚い。淡々と目の前の「生」を噛み締めていれば、どれだけシンプルなものか。”
  • 大きな犬は”山で籠もる”ことを満たしてくれる

    真冬の信濃町は空気が凛と澄んでいて、グリーンシーズンの色彩とはうってかわった美しさが日々押し寄せてくる。むしろ夏の濃い緑よりも変数が高いかもしれない。 時間帯、積雪の有無、快晴なのか曇りなのか。ここに曖昧で細やかなグラデーションが加わって、つい山の表情に目を奪われてしまう。年末年始は誰とも話さない日々が続いたんだけれど、「これが自然と暮らすことなのか」と非言語な感動の世界にひとり残されたような感覚に陥ってとてもよかった。 この気持ちよさに導いてくれたのは大きな犬の存在である。黒のラブラドールレトリバーは11ヶ月になって、体重は25キロを超えた。朝イチのうんこ3連発こと「トリプルウンチファイヤー期」を脱したのがとても大きい意味を持つ。 それまでは朝起きたら室内トイレからこぼれ落ちて、床にこびりついたうんこの掃除に小一時間要した。なぜそんなに時間がかかるのか? 寝起きの一発に風呂場で対応してい

    大きな犬は”山で籠もる”ことを満たしてくれる
    netafull
    netafull 2024/01/13
    “小一時間の散歩後は思考がシャキッとするため、企画を考える編集業にも相性がいいはずだ。村上春樹が京都の鴨川で走っていると聞いたことがあるが、その気持ちが少しだけわかるもんなぁ。”
  • クラフトインターネットに想像以上の反響

    思いつきの概念が、時代にハマることがたまにある。この個人サイトの在り方に「クラフトインターネット」と名前をつけて、ヒラクくんと雑談した内容を散りばめて投稿してみた。 プラットフォームへの違和感を唱えながら、X(Twitter)、Facebook、instagram、Thredsのすべてに。これはもう10年以上続けている「無人島で旗を振り続けるために、使えるものはぜんぶ使う。これがおれの生き様であり、泥臭い広報でもある!」の精神が生んだクセみたいなもんである。 コメント付きの引用リポスト、ストーリーズのリアクション、Facebookのコメント欄はBBSのように伸び始めた。なぜかX(Twitter)のフォロワーが100ぐらい増えたのは興味深い。 広がり続けることへの抵抗の意思表明が、またプラットフォーム内のアテンションを獲得し、地味に広がってしまう矛盾がおもしろい。脳になにかしらの成功報酬が生

    クラフトインターネットに想像以上の反響
    netafull
    netafull 2024/01/12
    “「あれ、昔はこんなにシンプルじゃなかったのにな。いつの間にか進化してるー!」”
  • 誰も言ってない「クラフトインターネット」を考える

    「いまサイトリニューアルしてるんだよね」 「もはやインターネットのインターが機能してないよね」 「プラットフォームに依存しないで、昔のテキストサイトみたいにリンク集で人を動かした方がいいんじゃない」 「やっぱり独自ドメインのブログはいいよ。何にも干渉されないし。自分のやりたいようにできる」 「なんかもう一周まわってインターネットにクラフト感が必要かも」 「それはもうクラフトインターネットだ」 「クラフトインターネット!!」 「めっちゃいいねそれ」 「うん、なんかよくわかんないけどいいよね」 新宿の喫茶店「ベルク」の端っこ。ヒラクくんとの雑談はいつもジャンプする。たとえツッコミとしての「クラフトインターネット」に爆笑する二人。近年のクラフト◯◯の流れには、”手触り感”、”特定少数”、”経済合理性からの脱却”みたいなものがあるんじゃないかと思っている。 そう、おれたちが愛したインターネットは死

    誰も言ってない「クラフトインターネット」を考える
    netafull
    netafull 2024/01/12
    “好きにいじれる土地を確保した感覚に近いような気がする。平屋の一軒家。”
  • 1