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ブックマーク / kentapb.blog27.fc2.com (10)

  • "味を感じる器官が、少なくとも15種類の甘さの違いを識別できる機能を持つことが分かった"のソースの論文を読んでみた。薬作り職人のブログ

    先日、「舌にある味を感じる器官が、少なくとも15種類の甘さの違いを識別できる機能を持つことが分かった」というニュースを取り上げました。 「何を言いたいのかよくわからない科学記事とは」 この記事では、ニュースのソースとなる論文がわかんなかったので、想像で色々書いてみました。その後、「蝉コロン」さんがこの話題を取り上げ、「ソースではないか」と思われる論文を紹介されていました。せっかくなので、この論文を読んで見ました(私も甘味の専門家ではないので、もしかしたら誤認があるかもしれません)。 蝉コロン "少なくとも15種類の甘さの違いを識別できる機能を持つことが分かった"について 蝉コロンさんがこの論文を見つけた経緯は以下のとおり(引用) 元記事に情報がなさ過ぎて泣けるんですけど、著者名の"Ishiguro"と、薬作り職人さんが指摘してるレセプターである"GPCR"をgoogleさんにここ一週間の設

  • MIL連載作品が、一般公開されました。薬作り職人のブログ

    薬学生を対象とした雑誌「MIL」に連載していた「薬作り職人の研究開発日記」と「名前で親しむ薬の世界」の2つの作品が、薬学生・薬剤師応援Webサイトe-MILで一般公開されました。どなたでも無料で読むことができます。サイドバーの「MIL連載バックナンバー」のリンクから、作品の掲載ページへ飛ぶことができます。 薬学生・薬剤師応援Webサイト e-MIL 「薬作り職人の研究開発日記」は、2007年(26号)から2009年(33号)まで8回にわたって掲載されました。この連載では、「実験に携わる創薬研究者の日記」という形で、研究所で行われている新薬開発のプロセスについて書かせて頂きました。新規プロジェクトの提案に始まり、化合物の探索、薬理評価、そして選び出した新薬候補化合物を臨床試験へ送り出すところまで、研究所内でのひと通りの作業を取り上げています。研究所の研究者はどんなお仕事をして薬を作り出してる

  • さよなら、実験生活。薬作り職人のブログ

    実験生活との別れは、唐突にやって来ました。朝のメールチェックで見かけた、「所長室に○○時に出頭してください」というシンプルなメール。 年度末のこの時期は、人事異動の季節です。もちろん、研究所も例外ではありません。毎年、数人は研究現場を離れる人事異動が行われます。今まで、多くの人を見送って来ましたが、いよいよ自分なのか、当にそうなのか。。出頭の時刻まで、落ち着かない時間が流れます。 時間になり、所長室に出頭すると、早速、異動の内示をいただきました。 内容は、4月からの企画部門への転出。会社入って十数年、大学時代からだと20年近い実験生活を送って来ました。その実験生活に、ひとまずピリオドを打つということです。 企画部門というのは、会社の戦略を策定したり、新規計画を策定したりするところ。研究所が実働部隊であれば、企画部門は参謀部。足を使って情報を集め、頭を使って情報を整理し策を練る。策士の集

    powerbreathing
    powerbreathing 2012/03/10
    更なるご活躍を!
  • トマトジュースを買うのもいいですが。薬作り職人のブログ

    トマトジュースが売れに売れてる、という新聞の記事がありました。私の周りでは、とんとそのような話は聞かないのですが、お店によっては品薄なところもあるようです。 読売新聞 トマトジュース売れすぎ…脂肪燃焼効果の論文で トマトの成分に脂肪燃焼効果があるとの論文が今月10日に発表・報道された後、各地のスーパーでトマトジュースが爆発的に売れ、品薄状態に陥っている。 消費者がダイエットや健康に良いとされる品に殺到する「フードファディズム」と呼ばれる現象だ。今回はテレビ番組が発端だった過去の多くのケースと様相が異なるが、スーパーやメーカーの担当者からは「またも繰り返されたか」との声が上がっている。 きっかけは、「トマトから、中性脂肪を減らす物質が発見された」という京都大学からの発表(これについては、先日このブログでも取り上げました)。発表された論文では「13-oxo-ODA」という物質が、マウスで「中

  • 基礎研究と応用研究とをつなぐ橋。薬作り職人のブログ

    「〇〇の仕組み解明、××の治療に応用期待」なんてタイトルのマスコミの報道をよく見かけます。このブログでも、ときどきそのような話題について取り上げたりしています。 このような報道は、これまで星の数ほど行われてきました。しかし、「××の治療」に応用できたものが果たしてどれだけあるのか、ということを考えてみると、パッと思い浮かぶものはなかなかありません。もちろん、さらなる基礎的な研究は続いているのでしょう。ただ、そこから先、新薬という結果が出せたのか、そこまでいかないまでも、その発見を元にした薬をつくろうという動きがあるのか、といわれると、多くのものはそこまでいかないのではないかと思います。 治療薬の研究を開始して、それを薬を作り出すのには、10年(もしくはそれ以上)の期間がかかります。新しい発見を元にした薬の開発が製薬会社で行われているとすれば、何らかの形で進捗がわかるものです。例えば、特許と

  • 毛を伸ばさなくする物質 FGF18薬作り職人のブログ

    「髪の毛を増やす方法」とか、逆に「毛深い部分の毛を減らす方法」に興味を持たれている方は多いと思います。これらの方法に応用できるかもしれない研究結果が、産業技術総合研究所から発表されました。 産業技術総合研究所プレスリリース 「発毛サイクルの「休止期」を維持する因子を発見」 動物の毛は、皮膚にある毛を作り出す器官「毛包」の働きによって作られます。この毛包は、常に毛を作り出しているわけではありません。毛包は「活動期」「退行期」「休止期」というサイクルに従って活動しています。毛が伸びるのは「活動期」。「退行期」には毛包の働きが弱まり、「休止期」には活動を停止します。 今回、産業技術総合研究所が発見したのは、生体内で「休止期」を引き起こすことに関与する分子です。休止期を引き起こすということは、発毛サイクルを止め、髪の毛が伸びるプロセスを止めるということになります。この分子はFGF18とよばれるタン

  • 突然、寝てしまう薬とは。薬作り職人のブログ

    飲むと眠くなる薬ってのは沢山あります。不眠症などに処方される睡眠導入剤はいうまでもなく、風邪薬やアレルギーの薬に含まれる抗ヒスタミン薬、痛み止めのなかでも中枢神経に作用するもの、などでは、副作用として眠気が生じます。このような眠気は、飲んでしばらくしてから徐々に生じてきます。自分で「眠いな」と意識できるタイプの眠気です。 しかし、薬によって起る眠気の中には、これらとは異なる眠気というのも存在します。それは、「突然眠くなる」「気がついたら眠っている」というタイプの「突発性の眠気」と呼ばれるものです。 このような突発性の眠気を起こす薬は「ドパミンアゴニスト」と呼ばれるタイプの薬です。この薬は、脳内のドパミン量が低下し運動障害を起こす「パーキンソン病」の治療薬として用いられています。突発性の眠気は、どれかひとつの銘柄で起こるという性質のものではなく、ドパミンアゴニストとしての作用を持つ薬に共通し

    powerbreathing
    powerbreathing 2012/01/27
    「ドパミンアゴニスト」知りませんでした。
  • Nature記事で振り返る、創薬この一年。薬作り職人のブログ

    2011年も今日でおしまい。そんな中、科学雑誌Natureのサイトでは、「2011年の科学関連ニュース」を特集しています。その中から、新薬開発に関連した話題を拾ってみました。「Nature記事で振り返る、創薬この一年」というところでしょうか。 参考にしたサイト(英語) 2011 THE SCIENCEYEARIN BRIEF: AN INTERACTIVEGUIDE 2月 Sanofi社によるGenzyme社買収 大手製薬会社Sanofi社が、バイオテクノロジー企業Genzyme社を1.5兆円で買収したというニュース。Genzyme社は、希少疾患治療薬(特に酵素欠損による遺伝病に対する酵素補充療法)において世界をリードする企業。新薬の種をなかなか見つけられない大手製薬製薬企業が、得意分野を持つ小企業を取りこむ、という構図です。小企業が大企業に買収されたあと、研究者のモチベーションの一つでも

  • 製薬会社の得意技ってなんなのか。薬作り職人のブログ

    製薬会社の得意技ってのはなんなのか、と考えることがあります。最終的に薬を世の中に出すというのが製薬会社の使命ですが、そのプロセスの一体どこが製薬会社じゃないとできないことなのか。 例えば、新薬の種を見つける過程は、製薬会社でなくても、大学・ベンチャー企業などが行うことができます。とくに、海外のベンチャー企業に関しては、「資金があり、かつ好きな事が好きなだけできる」という点で、業の製薬会社よりも優れてると思うこともあります。 今年の2月、製薬大手Sanof-aventisが、200億ドル(1.5兆円)で、Genzyme社を買収しました。Genzyme社はバイオテクノロジー技術を得意とする製薬企業です。特に、希少疾患向けのタンパク製剤(酵素欠損が原因である遺伝病についての酵素補充療法)においては、世界をリードする立場にあります。 Sanof-aventisのような大手製薬企業は、とにかく新薬

    powerbreathing
    powerbreathing 2011/12/30
    製薬会社にこの傾向はあります。なるほど、得意技ですね。
  • 薬のキャラクターの居場所を探して見ました薬作り職人のブログ

    私達の生活の中で、薬ってのは出来ればお目にかかりたくないものです。 薬は、体の調子が悪い時に飲むもの。薬を飲まなきゃいけないってことは、今の時点で何か調子が悪い、もしくは飲まないと何らかの形で体の調子が悪くなる。それに、薬自体が苦かったり飲みにくい形をしていたり。。。 というわけで、薬に対するイメージがあまりよろしくない、という方も多いのではないかなと思います。こういうイメージをなんとかしないと、と考えたからかどうかはわからないのですが、薬にはいろんなイメージキャラクターが存在します。 というわけで、Web上で薬のイメージキャラクターの居場所を探して見ました。 ケロちゃんコロちゃん(カエル、興和) サトちゃんとサトコちゃん(佐藤製薬、ゾウ) ピョンちゃん(エスエス製薬、ウサギ) 大礼服を来た男(仁丹、ヒト) エヘン虫(ヴィックスドロップ、大正製薬、虫?) Mr.CONTAC(コンタック、グ

    powerbreathing
    powerbreathing 2011/12/19
    本日二つ目のトリビアでした。
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