会話を始めるときに、確認しておくべきことが多い。なぜならば、私は会話のポリシーやその前提である感受性が他の人と異なる、有り体(ありてい)に言えば、ゆがんでいる・ひねくれているとも言えるからだ。少なくとも自分がこの日本文化圏において多数派であり、「常識」や「相場」を無根拠に自分の直観によって判定できるとも思わないし、またその権利があるとも思わないからである。 そのため、会話の前にいくつか前提を確認しておく必要がある。なぜならば、会話を空転させず、会話相手も私自身も不必要に疲労しないためにそれは必要なことだからである。 とはいえ、この前提確認作業もなるべくシンプルなもの、簡素なものに留めておけるものならばそうした方がいいだろう。なぜならば、前提確認作業だけでお互いに疲弊してしまっては本番の会話を楽しんだり、会話の目標が達成困難になるからである。もし、仮にシンプルに整理した前提確認作業すら苦痛だ